2004年に第1作目となる映画『SAW』が公開されました!!
およそ20年にも及ぶシリーズ化は今もなお続いており、2023年9月29日から全米では新作の『SAW X』の公開がスタートしています。
撮影時にはあまりにもお芝居の上手い役者さんの強烈な『叫び声』により「事件か!?」と通報されてしまい、警察が出動する事態があったそうです。
近いうちに日本でも公開されるでしょう。
※追記※
2024年10月18日(金)から遂に『SAW X』が日本で公開されることになりました!!
そこで、今回は改めて『SAWシリーズ』を振り返っていきたいと思います。
まだ観たことがない人も、久しぶりの人も合わせてご覧ください!!
I want to play a game!
ざっくりとしたメインテーマ
『ソリッドシチュエーションスリラー』を代表する映画『SAW』の大まかなメインになるテーマを記述しておきたいと思います。
その主催者は余命幾ばくも無い病に侵された老人です。
ゲームへと招待されてしまった人物は、そのゲームを通じて『生』に対しての過ちを認め、あまりにも大きい犠牲や代償を払いつつも生き残るためにゲームへ挑んでいくといったストーリーです。
主要人物
シリーズが多いので、そのシリーズごとに主人公は存在するのですが、いかんせんみんな死〇でいくわけです…
その中でもジグソーを除く下記3人はゲームを生きて脱出した『被害者』だったはずなのに、気付けばジグソー側へ寝返えりまさかの『加害者』へと変貌し、物語の重要なキーマンになっていきます。
ジョン・クレイマー
ジョン・クレイマーこと通称『ジグソウ・キラー』。
余命幾ばくも無い脳腫瘍と告げられ、車で自殺を試みるも生還。
そこから、彼の主義主張による『命を粗末に扱う』ものを被験者としてゲームを行っていく。
殺人を嫌悪しており、自分が行っているゲームはあくまで被験者にとっての更生の手段だと考えている。
アマンダ・ヤング
『SAW』の中に登場する薬物中毒者『アマンダ』。
ジグソウのゲームの被験者であり、顎を引き裂く『逆トラバサミ』の罠を見事攻略した生還者。
生還したのちにジグソウの考え方に共鳴し、以後ジグソウ側としてゲームを行う。
マーク・ホフマン
『SAW3』から登場する刑事『ホフマン』。
妹を殺害されており、その犯人に復讐するためにジグソウを模倣し思いを果たす。
その後、ジグソウからは劣悪な模倣と批判されるも『殺人と更生の違い』を探求するかと誘われジグソウのゲームを手伝うようになる。
シリーズの後半では仕掛けられた『逆トラバサミ』を仕掛けられるも見事生還する。
ローレンス・ゴードン
『SAW』に登場する被験者『ゴードン医師』。
金属製の足枷で繋がれたバスルームで目を覚ますも、家族の危機に意を決し鋸を使い自らの足首を切断しゲームから生還する。
元々はジグソウの主治医であり、心無い余命宣告を行うことや不貞行為を繰り返し行っていた。
バスルームから生還したのちに出血多量で倒れていたところをジグソウに救出され、以後ゲームのサポートやジグソウの元妻のジルの監視を行っている。
SAW/2004年
【監督】ジェームズ・ワン
【脚本】リー・ワネル
【時間】111分
【面白さ】★★★★★
第1作目にして、どう考えても1番面白いでお馴染みの『SAW』。
思いっきり低予算で作られたこの映画は、ゴードン医師と一緒にゲームに参加させられているアダム役のリー・ワネルが脚本を書いています。
閉鎖された空間の中で、ゴードンとアダムの二人がひたすらに絶望を感じながらも、かすかな糸口を見つけ出し脱出を試みるシンプルな構成です。
物語としては同時進行として、バスルームの外の世界の様子もあり、猟奇的な殺人鬼『ジグソウ・キラー』逮捕のために刑事が扮装する様子も描かれています。
個人的には最高傑作と言えばこのパート1。
やっぱり群を抜いて面白い!
外のやり取りは正直かったるいと言えなくもないのですが、のちの続編を作る上で必要な布石を存分に打っている印象ですかね。
また、設定が若干グラグラな気もしていて、殺人を忌み嫌っているはずのジグソウが追い詰められた際に、直接では無いにせよ思いっきり警官を殺しまくっているのがちょっとどうなの?ポイントです。
そして、本筋のゲーム部分としてはゴードン医師半端ないです。
顔色の白さ加減や鋸で自分の足首を切断するシーンはあまりにも強烈!
そして大ラスの大どんでん返し。
ゴードン、アダムの間で拳銃自殺をはかったかのように見せていた人物こそが、な、なんとジグソウ!!!
ムクっと起き上がるあのシーンを初めて観たときは「おぉ!!」と声を出さずにはいられません。
そして、ドアを閉めながらのあの名言『GAME OVER!』ですね。
いやぁあのゲームオーバーには痺れました。
とりあえず、なんのドアを閉めるにせよこれを観て以降私PATAは『GAME OVER!』と言わずにはいられません!
リンク
SAW2/2005年
【監督】ダーレン・リン・バウズマン
【脚本】ダーレン・リン・バウズマン/リー・ワネル
【時間】93分
【面白さ】★★★★★
『SAW』のヒットにより規模もかなりパワーアップしての『SAW2』です。
今作は『エリック・マシューズ』という乱暴な刑事を発端にしたゲームが開催されています。
ある洋館に閉じ込められた7人の被験者にはエリックに逮捕されたという共通点があります。
被験者の中で唯一の例外はエリックの息子『ダニエル』。
父親に逮捕され恨みのある男女7人とともに息子のダニエルはゲームに臨みます。
そして特筆すべきは、被験者の中に『SAW』の中で逆トラバサミから生還した『アマンダ』がいることです。
髪型が短髪になっていたので最初はわからないものの、ゲームに対するこなれ感でその事実が判明いたします。
ゲームとしては、団体戦のため一つ一つは若干弱いような気がしますが、暖炉で燃える部分やアマンダが注射器の海に突き飛ばされるなどの『痛って!』的なものが多い印象ですかね。
手を入れて抜き出す際の手首の返し部分に刃物が付いているトラップも地味目ながらやはり『痛そう』です。
そして前作同様、一方その頃的な感じでエリックとジグソウのやり取りもある感じです。
エリックの無茶苦茶な横暴具合に若干ドン引きすることうけあいです。
そして、やはりなんと言ってもこの『SAW2』も大オチが痺れます。
なんだったら大オチのみ痺れると言った感じです。
あのアマンダが実は被験者ではなくジグソウ側だったことが判明し、エリックを例のバスルームに連れていき渾身の『GAME OVER!』をお見舞いします。
ここのラストの畳みかける展開は最高です!
SAW3/2006年
【監督】ダーレン・リン・バウズマン
【脚本】リー・ワネル
【時間】108分
【面白さ】★★★
『SAW3』はジグソウ死す!の回ですね。
余命幾許と言われ続けて早パート3となった今作、例の如く優秀な女医を拉致しジグソウの延命手術を行います。
それと並行し息子のディランをひき逃げされたジェフのゲームが繰り広げられています。
ジグソウ手術チームには、『SAW2』でジグソウ側だったことが判明したアマンダが当然のようにいるのですが、めちゃくちゃ髪の毛がロングになっています。
時間軸のねじれを感じずにはいられません…
そして、ジグソウの手術をさせるために拉致してきた女医のリンに妙な嫉妬心を燃え上がらせて、面倒臭い女を前面に出してきます。
そして本筋のジェフのゲームですが、こちらは結構攻めた作りと残虐性が増している印象を受けます。
氷点下の冷凍室で全裸で吊るされながらの水攻め、豚の臓物溺れ、手首・足首・首が向いちゃダメな方向へ向いちゃう器具など、良くもまぁこんなことを思いつくもんだなと感心させられます。
ちなみに上記の拷問を受けるのはジェフの息子ディランひき逃げに関わった、何もしなかった目撃者、裁判を担当した判事、ひき逃げ犯の3人です。
そして、この3人を救えるのはジェフのみで、赦したうえになおかつ救ってあげ、更に自分が傷付いてしまうという超絶な意地悪仕様。
めちゃくちゃジェフが可哀想です…
と、ここまではサクッとシンプルに説明していますが、実はもっと複雑な話になっておりまして…
ゲームをクリアしたジェフが開けたドアの先には、ジグソウ手術チームがおり、女医のリンは離婚したジェフの奥さんであり、ジグソウがゲーム終了を見届けるまでの延命ミッションをクリアしていたリンのゲームは完了していたはずなのに、メンヘラ爆発のアマンダがリンを殺害し、それを見たジェフがアマンダを殺し、「最後に私を赦せるか?」とジェフに聞くジグソウをジェフが殺すという、怒涛の詰め込み教育が発生いたします。
観ながら「早い!早い!早い!」と口から出てしまうようなあまりにも急すぎる怒涛の展開です。
この辺りから「もう良いかも」と薄っすら思い出さずにはいられません。
SAW4/2007年
【監督】ダーレン・リン・バウズマン
【脚本】パトリック・メルトン/マーカス・ダンスタン
【時間】92分
【面白さ】★★
ジグソウ亡きあとの話しかと思いきや『SAW3』と今作『SAW4』の時系列はほぼ同じです。
前作のゲームの裏側ではこんなことが起こっていましたよ!的な感じです。
はっきりと言ってこの辺りから、強引なハンドリングが見受けられあまり面白いとは言えなくなって行きます。
後出しじゃんけんのような力技かつ、登場人物の多さ、時間軸の前後などが災いし、観るものを圧倒的に置いてけぼりにし始めます。
実際にこのレビューを書きながらも「どんな話だったけな?」と何度も調べているような状態です。
『SAW2』で主人公役だったエリックのその後がわかるのですが、そこに辿り着くまでに行われるゲームがグズグズです。
SWATのリッグ、刑事のホフマン、FBIのストラムなど「要するに警察でしょ?」的な面々が複数登場し、それぞれに相棒的な女性がいたりと、とにかく登場人物とゲームが多すぎてちょっと携帯を弄ろうもんならあっという間にわけがわからなくなってしまいます。
他にもジグソウの元奥さんのジルのエピソードなどもあり、とにかく全部が大盛り。
一応メインの軸となるのは、リッグになるのかな?
髪の毛ごと頭皮剥がれマシーン、ド変態目ん玉串刺し、急所貫通DVオヤジなどのゲームをクリア?していき、辿り着いた先で待ち受けるのは、エリック氷でグシャーンって感じです。
そして、ここぞと言わんばかりに待ち構える、実はジグソウ側でしたよホフマンの『GAME OVER!』って流れです。
どうですか?
読んでも全くピンと来ないでしょ?
そうなんです。
それが正しい判断だと思います。
うーーーん。
これは面白くないです!
SAW5/2008年
【監督】デヴィッド・ハックル
【脚本】パトリック・メルトン/マーカス・ダンスタン
【時間】92分
【面白さ】★
もう良いんじゃないの感は否めませんが、まだまだ続編は続きます。
いよいよ『SAW5』です。
前々作の『SAW3』のラストの現場(ジグソウ、アマンダ、リンがいるところ)へと辿り着き、ジェフを犯人だと思い射殺し奥に進んでしまったストラムがゲームに参加するところから始まります。
ストラムは溺れる寸前で咄嗟の機転を利かせ、首にボールペンを突き刺し気道を確保し見事ゲームから生還を果たします。
時を同じく、ジェフの娘コルベットを救出しゲームから生還したホフマンに対しストラムは疑念を抱くようになります。
ジグソウとアマンダ亡き今、遺志を継ぐものはホフマンなのではないか?と。
そして、今回行われるゲームはやや初心に帰ったかのようなゲーム性で5人が捉われた状況でスタートします。
鍵を開けないと延髄ざっくり、小型爆弾でガラス破片ざっくり、電気通電丸焦げ開錠、血液溜めてドアオープンといった感じのラインナップです。
内容としては悪くないのですが、残念ながら今作はここのゲームに軸足がほとんど載っていません。
なぜなら、本筋はホフマンの真相を追求するストラムとホフマンとジグソウ元嫁ジルとのうんぬんかんぬんに重きが置かれているといった印象を受けます。
はっきり言って眠てーよバカタレ!
あっちこっちに話しを広げ過ぎた代償とでも言うべきか、伏線をはる→回収するの無限ループです。
5人のゲームのほうを粒立ててもっと頑張ったら、もう少し面白い仕上がりになったんじゃないのかなーと思わざるをえません。
ちなみに最後はホフマンを追い詰めたストラムが、ホフマンの忠告を聞かずにペッシャンコになってしまうって具合です。
SAW6/2009年
【監督】ダーレン・リン・バウズマン
【脚本】ダーレン・リン・バウズマン/リー・ワネル
【時間】93分
【面白さ】★★★★
いよいよ『SAW6』です。
今回の作品は『SAW4』、『SAW5』の反省点を生かした内容になっており、非常に面白い仕上がりになっています。
と言うのも、あまりにもざんない内容が2作品も続いたからかはわかりませんが、『SAW』、『SAW2』で脚本を担当していたアダム役のリー・ワネルが脚本に帰ってきています!
流石としか言いようがありませんね。
ゲームの内容もただ痛そうやグロいだけではなく、お馴染みのストーリー性の伴った精神的な苦痛、葛藤、後悔、懺悔などを含んだ見応え十分な作り込みを感じます。
生命保険会社のウィリアムが保険金請求をことごとく退けてきたことへの報いが、ゲームを通じて徹底的に行われているわけです。
ウィリアムの部下達もこのゲームに参加させられており、命の天秤を測りにかけられていく過酷な状況下へと追いやられて行きます。
最終ゲームまでなんとか辿り着くもウィリアムは、保険金の支払いを拒否した家族に凄惨な目に合わされ絶命してしまいます。
一方ジグソウから遺言と遺品を預かっていた元妻のジルは、その中に託されていたホフマンへのゲームの遂行へと動き出す。
ここへ来て第1作目の『SAW』からお馴染みの『逆トラバサミ』が登場します。
ホフマンを上手く拉致したジルは例の逆トラバサミをセットし、意気揚々と『GAME OVER!』の決め台詞を残し立ち去ることに成功!!
「やっとホフマンの最後か!」と全世界のアンチホフマンが胸を撫でおろしたのも束の間、な、なんと、トラバサミが開く直前に鉄格子に上手くトラバサミを突っ込みまさかの生還…
ホフマンが登場して以降の怒涛の面白く無さ加減に嫌気がさしていたのに、おいおい助かっちゃうのかよー状態です。
でも、今作の『SAW6』は全体を通して非常にわかりやすく作られており、今までのスベり分を帳消しにするぐらいの出来だったと思います!
SAW THE FINAL 3D/2010年
【監督】ケヴィン・グルタート
【脚本】パトリック・メルトン/マーカス・ダンスタン
【時間】90分
【面白さ】★★★
遂にタイトルにファイナルが付いた作品『SAW THE FINAL 3D』です。
今回はジグソウのゲームの生還者だと偽り、本の出版や講演会などで金儲けをするボビーがゲームへの被験者となる作品です。
ボビーの活動全般を手伝うその仲間も含めてゲームの参加者へとなってしまいます。
広報担当、女性弁護士、男性マネージャー、そして最愛の妻です。
結局ボビーは誰一人として救いだすことが出来ず目の前で無残な死を遂げてしまいます。
ここでのゲームは凝りに凝った感じのものではなく、3Dを生かすものがメインとなっている印象です。
実際に観たものは普通のDVDだったので3D感を味わったわけではありませんが、案外シンプルイズベストだなと思わせてくれるような仕上がりだったと思います。
そして、例の面倒臭いホフマンの話もあるわけです。
ジグソウの元妻ジルからの逆トラバサミを制したホフマンは、執念に焼かれジルの元へと現われ、逆逆トラバサミを仕掛けることになります。
そして、見事に『GAME OVER!』返しを見せつけ、ジルは逆トラバサミの餌食になってしまいます。
ここで、満を持して『SAW』から長年の時を経てゴードン医師の登場です。
相変わらず顔色はめちゃくちゃ悪いです。
ホフマンを拉致し、これまたお馴染みのバスルームへと監禁し『GAME OVER!』炸裂です。
もう、ここまで来るとコント感強めです。
『GAME OVER!』言いたいだけですやん状態。
まぁ上手く纏めたっちゃ纏めたのかな?
時系列が上手く進んでいるようで所々気持ち悪い部分もあったりと変な感じです。
ボビーの本の出版記念会ではジグソウがわざわざ並んで「嘘をつくなよ!」と、ボビーに釘を刺しているシーンもあったりと、新しいようで結構古い話だったの?的な部分があったり。
もっと細かく突っ込むと、ドアを閉める際の『GAME OVER!』は決め台詞としてみんなに伝えていたのかな?とかwww
とにもかくにも、ホフマンを入れた辺りからグダったのは間違いないでしょう。
個人的にはホフマンではなくゴードン医師をもっと上手く使って欲しかったかなーといった印象です。
JIGSAW:SAW・REGASY/2017年
【監督】マイケル・スピエリッグ/ピーター・スピエリッグ
【脚本】ジョシュ・ストールバーグ/ピーター・ゴールドフィンガー
【時間】92分
【面白さ】★★
あれ?ファイナルやったよね?と思わせての今作『JIGSAW:SAW・REGASY』です。
ちなみに、前作の制作発表時に続編は作らないと宣言をしておきながらのドーーン。
今作はジグソウが亡くなって10年経ったはずなのに、猟奇的なジグソウを彷彿とさせる事件が起こるお話。
が、しかしこれは肝心要のキモの部分になるのですが、実は観ている人をミスリードさせているってことなのです。
現実に起こる事件がさもジグソウのゲームによる被害者だと思わせておいて、ゲーム自体は10年前に起こっていたよってオチです。
なぜなら、故ジグソウさんがバリバリ登場するからですwww
もはやなんでもありなんかい!と声高らかに突っ込む準備をしていた皆様ご安心を。
さすがにそこまで無茶苦茶ではなかったということです。
が、しかし、面白いかと言われると…
ちょっと微妙かなーと言わざるをえません。
実際にジグソウのゲームに参加した被験者の一人であったローガンが今回のジグソウっぽい犯行を行っているのですが、まぁ彼っぽいよね的な匂わせがプンプンしていているんですね。
そもそも、過去にジグソウの手伝いをしていたとか?
そうなってくると、過去作に関与しているはずなのにそんな布石はどこにもなかったわけでして。
ちょっと強引過ぎるかなーと。
10年前に行われていたゲーム自体はわりと面白く、『SAW2』と『SAW3』の掛け合わせ的な痛さもあり悪くはない作りにはなっています。
レバーを自ら引くことで足が千切れて脱出出来るってサディスティックな発想はさすがの一言です。
んーーー。
でもやっぱり、ファイナルって言ってたんだから今作は無くて良かったよねな一品です。
SPIRAL:SAW ALL RESET/2021年
【監督】ダーレン・リン・バウズマン
【脚本】ジョシュ・ストルバーグ/ピーター・ゴールドフィンガー
【時間】93分
【面白さ】★★
今作『SPIRAL:SAW ALL RESET』は今までの作品との関連性はありません。
個人的には商業的な意味合いで『SAW』の名前を使ったんでは?と睨んでいます。
内容としては、悪徳警官に父親を殺害された子供が復讐の為に自らも警察官になり、その悪徳警官をゲームと称して殺していくストーリーです。
ゲームの残虐性はかなりレベルが高いのですが、そこに重きが置いておらず、『誰が犯人なんだ?』という一点に内容が凝縮されています。
これは、SAWシリーズの中でも駄作感強めの『SAW4』の過ちを繰り返すが如くといった仕上がりです。
ジグソウイズムの根本の踏襲がされておらず、精神性や痛みは伴うものの救いがある部分がごっそりと欠落しています。
大ラス間近のシーンでは、ジークの父親であるマーカスが宙づりから操り人形化し蜂の巣にされるまでの胸糞具合には神も仏もありません。
そして、続編を匂わせるかのように犯人のシェンクは逃げて行ってしまいます。
この続き観たいか??
やめさしてもらうわ!!
SAW X/2024年か?
冒頭にも少し紹介しましたが『SAW』の名前が付いた最新作の公開がスタートしています。
さぁ果たして面白いのでしょうか…??
性懲りもなく駄作映画を作ってしまったのか…??
一応、乞うご期待です!!
※追記※
2024年10月18日(金)に『SAW X』が日本でも公開されることになりました!!
SAWシリーズの観る順番
シリーズ全体を通して『実はこうでしたよ!』的に伏線回収としての過去を振り返るシーンや、同時並行(SAW3とSAW4など)に進んでいる物語が多いので、ネット上を見てもこの手の順番について書かれたものが多いのですが、オススメとしてはシンプルに公開順で『SAW』から観ていくってのが正解だと思います。
強いて言っておくのであれば、ストーリーを忘れてしまう前に『SAW THE FINAL 3D』までは一気に観てしまうのがオススメです。
『JIGSAW:SAW・REGASY』と『SPIRAL:SAW ALL RESET』に付いては、どっちから観ても良いですし、なんだったら観なくても問題ないと思いますwww
【番外編】SAW.ZERO/2005年
【監督】ロビン・オウベール
【脚本】ロビン・オウベール
【時間】117分
【面白さ】★
最後に番外編として『SAW.ZERO』をご紹介。
まずこちらの作品は、一連の『SAWシリーズ』とは全くもって縁もゆかりもありません!!
日本での公開や商業的な買い付けを行う配給会社が悪いのかなんなのか全くわかりませんが、日本版のタイトルを付けた人間が地獄ほど悪いことだけは確かです。
まず映画としては全編を通じてまさか過ぎる『フランス語』です。
開始早々笑わせてくれるじゃねぇか!!
内容としては、ある村が同じ人間のコピーを作って未来永劫生きながらえるようにしていて、そこに新聞記者の主人公が訪れて事件に巻き込まれていくみたいな感じです。
どこを切り取っても、どこを贔屓目に見ても『SAW』の要素は欠片もありません。
ホラーチックではあるものの、何か起こりそうで何も起こり切らないっていう典型的なダメな映画です。
ただし、こちらの映画の原題は『SAINT MARTYRS OF THE DAMNES』になっているので、映画自体に罪はありません。
日本の配給会社にDAMNES社員がいるってことです。
ホントクソ野郎です。
まぁ映画自体もそんなに面白くはないので、正式なタイトルだったにせよ厳しいものにはなっていたでしょう。
お近くのTSUTAYAやGEOで『SAWシリーズ』の並びにあった際はうっかり借りてしまわないように注意が必要です!
まとめ
ここまで長々とお読みいただき誠にありがとうございます。
そんなあなたは、かなりの『SAWマニア』だとお見受けいたします!!
面白い!だとか、つまらない!だとか偉そうに言ってはいますが、一つのシリーズものとしてここまで長く続く作品もなかなか珍しいのも事実です。
それは要するに映画として『面白い』ということなのでしょう!
過去に観たことがあった人も、これだけのシリーズがあると内容がぐちゃぐちゃになっているかもしれませんので、再度ご覧になられてみてはいかがでしょうか?
個人的には、リンキンパークの今は亡きボーカリストである『チェスター』が、実は『SAW FINAL 3D』で結構痛々しいゲームにかけられているってところも要チェックして欲しいところです。
伏線部分の理解がより一層深まり、ホフマンにイライラすること間違いなしです!
それでは最後に『GAME OVER』に続くもう一つの名言でお別れです。
Live or die Make your choice!
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