hideの盟友I.N.A.が綴る『君のいない世界』を読んでみた!!

1998年5月2日にRock Kid’sの間に衝撃的なニュースが飛び込んできました。

1997年にX-JAPANを解散し、翌1998年より本格的に活動をスタートさせ、精力的にプロモーション活動を行っていた『hide with Spread Beaver』のhideが亡くなったという訃報です。

 

 

そんなhideと共に我々ファンが耳にする最高にカッコイイ楽曲を作っていた、盟友I.N.A.が綴る『君のいない世界~hideと過ごした2486日間の軌跡~』が2024年5月20日に出版されました。

 

 

2018年に一度出版されていたものに加筆を加えたver.となっています。

早速感想を記していきたいと思います!!

 

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プロフィール

引用元:音楽ナタリー

 

【名前】I.N.A.(本名:稲田和彦)
【生年月日】1964年12月12日
【担当】マニピュレーター、コンピューター&パーカッションなど

 

引用元:MOVIE WALKER PRESS

 

hide with Spread Beaver

左からK.A.Z(Gt.)、I.N.A.(Per.)、JOE(Dr.)、hide(Vo&Gt.)、DIE(Key.)、KIYOSHI(Gt.)、CHIROLYN(Ba.)

 

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楽曲制作への試行錯誤の日々

 

hideのことをもともと好きでいたので、LIVE映像などに映るI.N.A.のことは知っていたのですが、まさか楽曲制作を最初期の頃から行っていたとは全くもって知りませんでした。

本書『君のいない世界~hideと過ごした2486日の軌跡~』を読んでさらに驚いたこととしては、そもそもXのセカンドの頃からマニピュレーターとしてLIVEに参加し携わっていたということです。

新人発掘的なhideのアンテナの高さで音楽シーンの中からI.N.A.を引っ張ってきたもんだとばかり思っていました。

 

 

本書の内容としては時系列のメモのような感じで、楽曲作りについて話したその時のhideとのやりとりを詳細に記してくれています。

曲間のインストのみの楽曲にまで込められたこだわりや、hide特有の遊び心の細部に渡っての調整など多岐に渡って紹介されており、hideの頭の中にある音を、当時の最先端のコンピューターを駆使してI.N.A.が具現化していく様子が描かれています。

ファーストアルバムの『HIDE YOUR FACE』をそれらを踏まえたうえで聴きなおしてみたくなるはずです!

 

そして、この当時からデジタルとロックの融合を模索していたことにはびっくりです。

本書の中に何度も登場するのですが、「hideは未来人かもしれない」と現代を生きるI.N.A.が感じるのも無理はありません。

バンド全盛の1994年にここまでこだわっていたとは…

hideの頭の中は30年ほど先を走っていたのかもしれません。

現在生きていたとしたら、我々ファンにどんなカッコイイROCKを見せてくれていたのでしょうか。

 

世界での活躍

hideのセカンドアルバム『PSYENCE』の制作終盤辺りから並行して行われていたもう一つのバンド『zilch』についても本書では語られています。

 

引用元:last.fm

 

hide以外のメンバーにはレイ・マクヴェイ、ポール・レイヴンらが名を連ねており、アメリカに本気で勝負を挑むと立ち上げられたものだったようです。

 

 

他にはマリリン・マンソンとの強烈過ぎる初対面時のエピソードなどもあり、本書には書かれていませんが「バカマンソンと一緒になんかやる!」と、のちのhideは語ることになります。

 

個人的には、この『zilch』を初めて聴いたときのあの衝撃は今でも忘れることができません。

「日本の神奈川県横須賀市からいらっしゃいました松本秀人さんです。はりきってどうぞ!」のあとのヘビーなリフのカッコ良さたるやもう度肝を抜かされました。

 

 

今聴いても古くなく抜群にカッコイイので、知らなかった方はぜひ聴いてみて欲しいと思います!

 

まさかの新曲

hideが亡くなり実に16年の歳月が流れた2014年12月、新曲『子ギャル』が発売されることになりました。

 

 

当時の僕はいちファンとして「(商売っ気が過ぎるので)もうhideを触るのはやめてくれないか」と本気で思っていたのですが、今回改めてI.N.A.が綴るこの曲への思いや情熱を知り、サードアルバム『Ja,Zoo』の完成にはこの曲が必要不可欠であったことや、hideの歌う膨大な言葉の中から1音1音を丁寧に拾いだす作業などを知り、とても恥ずかしく失礼なことを思っていたと物凄く反省いたしました。

これは、長年hideと共に楽曲を作り上げてきたI.N.A.にしかできないあまりにも崇高な作業だったと思います。

hideが亡くなったあとに発表された『HURRY GO ROUND』、『In Motion』、『Junk Story』、『Miscast』とはクオリティでは到底及びませんが、ファンを喜ばせることが好きだったhideの思いを尊重した結果だったのかなと今なら理解できるような気がします。

 

そして、本書『君のいない世界~hideと過ごした2486日間の軌跡~』も2024年に加筆されたものが出版され、この度、hide生誕60周年を記念しオリジナルアルバムを全てI.N.A.がリマスターした記念BOXが発売されることになりました!

 

 

2023年に開催されたLIVEもBlu-rayにて映像化されております!!

PATAがhideのイエローハートを弾いているシーンにグッと来てしまいました!!

 

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まとめ

 

1曲1曲の完成に至るまでの苦労や思い、極限にまで酔いが回った時に喜怒哀楽のスイッチで突如現れる凶暴な怪獣『ヒデラ』についてなど、他にも近くで過ごしてきたI.N.A.だからこその珠玉のエピソードがたくさん入っており、久しぶりにhideを体感することができました!

今後、男が惚れるこんなにもカッコイイ男は現れるのでしょうか?

知らなかった人は今からでも間に合います!

hideにI.N.A.にPATAにと調べまくって、ガンガン聴いてみて欲しいと思います。

 

 

それでは、最後までお付き合いありがとうございました!!

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pata37

37歳にして遅咲きのニートデビューを果たしました!!
独身、無職、肥満を武器にブログに挑戦します。
面白いこと、お金のこと、音楽のこと、映画のこと、そんな辺りを書いて行けたらな―と思っています。

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