上司とPATAの終活記録 ~ ♯5 猜疑心編 ~

上司とPATA

およそ2か月ぶりの更新となりましたが、上司とPATAの終活記録の第5回目になります。

宜しければ前回の記事をご覧になられた後に、本編へとお進みいただければ幸いでございます。

 

 

現在の状況としましては、上司はセカンドオピニオンとして医療機関を受診するために大阪を訪れ、約1か月ほどの治療を行い5月の頭に青森へと戻って参りました。

それではご覧ください!

 

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民間療法

上司が大阪で受けた治療は、いわゆる民間療法の類にあたります。

『癌』を患われた方が訪れ、抗癌剤や放射線治療とは異なるアプローチで回復を目指していく性質です。

医療行為とは異なるため保険の適用は該当されず、額面通りの10割負担(うん百万円レベル)での治療です。

『費用対効果』はどんなものかといえば、全体の2割程度の人には改善傾向が見られるものの、残りの4割は変わらず、残りの4割は進行していくといった具合。

 

上司が実際に行ったものは『光照射免疫療法』

1日目に色の付いた点滴を投与し、2日目に身体の中にある色の付いた点滴を確認しながらその部分めがけて光を照射していく、2日間で1セットの行程を6回行う内容でした。

 

他にもそちらのクリニックの先生から教えてもらった、『お灸』『亜鉛のサプリ』『免疫ケアウォーター』なども取り入れて治療に励んできた次第であります。

 

 

ちなみに上記の商品が先生おすすめの『免疫UP』商品です。

お灸に関しては、実際に煙が出るもののほうが効果としては期待できるようですが、煙が凄いらしく警報機が誤作動する恐れがあるそうなので注意が必要です。

上記で紹介しているお灸は煙が出ない商品になっています。

 

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専門医の見解

前回の#4の記事にも記した通り、青森でかかる病院の先生との相性が激的に悪く未だに診断の結果や治療方針に疑念を抱いているため、専門医の見解を聞くべく大阪をあとにし、いざ東京へと向かいます。

向かった先は駒込にある甲状腺癌の専門病院

 

お医者さんの見解は以下の通りです。

 

・状況は非常に良くない
・今の状態での放射線治療は効果が望めない
・現在投薬中の抗癌剤『レンビマ』は適切
・民間療法の是非は立場上、効果的とは言い難い
・今後新たに望める治療はこれといって見当たらない
・今後の対応として『緩和ケア』の案内を受ける

 

といった感じです。

 

残念ながら青森の病院での先生と大まかには一致している見解です。

説明するにあたっての配慮や会話力こそ違えど、最善ではなかったものの最適解と言わざるをえません。

それでも一縷の望みにかけるのであれば、「有明にある『がん研』に行ってみてはどうだろうか?」とのアドバイスをもらい終了。

 

過度な期待はしていなかったものの、何か新たな治療があるのではないかと薄っすらながら思っていた反面、現実を突きつけられた形となってしまいました。

 

日に日に増す猜疑心

ここまでの話が、およそ1か月に渡って行ってきた上司の治療記録です。

そして現在はと言えば、タイトルにある通り全てのことに疑いの目をもって過ごしています…

 

・甲状腺癌の中でも1~3%程度にあたりとりわけ少ない『未分化癌』のため、圧倒的な症例数や治療方法が確立されていないのではないか?
・症例数の少なさから誰もわかる人が居ないのではないか?
・なぜ痛みが出るのか?
・なぜその痛みに対しての明確な答えを教えてくれないのか?
・本当に放射線治療はできないのか?
・『レンビマ』の投薬は適切なのか?
・民間療法に意味はあるのか?
・紹介状の封書を閉じるのはなぜか?
・自分の病状が記された紹介状を自分がなぜ見てはいけないのか?

 

などなど…

 

次から次へと疑いの目をもって、誰の言うことも理解しようとしていないような雰囲気。

体温計血圧計体重計にまで疑いの目をかけている始末。

「こんなに熱があるとは思えない」、「食べているのにこんな体重が減っているはずがない」、「血圧計がおかしい」といった感じです。

喉の違和感や痛みに対しても、「サプリが悪いかもしれない」、「飲み物が悪いかもしれない」といった具合。

 

本当に聞いていてうんざりしてしまいます…

 

実際に余命いくばくかの病気になってしまい生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされたこともないので上司の気持ちはわかりませんが、ここまでなるものなのでしょうか?

上記に記したような猜疑心と言わないまでも、疑問を解決するために東京の専門医に話しを聞きに行ったはずなのにこの有様です。

 

上司には他にも『糖尿病』と『膀胱癌』を見てもらっている別のかかりつけ医がいるのですが、そこの先生に今までのCT画像や紹介状を持って行き見解を聞いてみると準備をしています。

そこの先生はと言うと、そもそも上司と折の合わない医者がいる病院へ紹介した一回り規模の小さい病院であり、かつ、専門外の先生です。

ここに意味はあるのでしょうか?

結局は堂々巡りであり、「あの先生は専門分野じゃないからわからないんだ」と上司が勘繰っている絵がすでに浮かんできてしまいます。

 

思いやる想像力

益々愚痴っぽくなってしまいますが他にも面倒なことが…

上司はもともと東京で20年ほど会社を起こしていたので、東京には心配して下さる部下や同僚が多くいます。

 

お見舞いがてら折りを見て顔を見に来たい人が多くいるのですが、それを疎ましく思っている節が非常に強く、二言目にはすぐ「面倒くせぇな」と話します。

他にも、大阪で治療を受けたクリニックの先生が良かれと思って提案する治療を「やって意味はあるのか?」といじけてみたり、もはや生きたい意思があるのか無いのかよくわかりません。

上司は未だに煙草を吸うのですが、それを見て驚いた人には「今更、煙草を辞めて何か変わるわけでもないだろ」と話してみたり。

ちなみに私PATAも喫煙者ですが、「家の中では禁煙にしましょうか?」と最初は気を使って上司の前では煙草を吸わずに過ごしていたものの徐々に馬鹿らしくなってしまい、今では気にせず吸っています。

 

『生きたい』と生に対して貪欲にするわけでもないのに、『死』に対しての心構えは未だにできておらず猜疑心に蝕まれている状態

何かにつけて「面倒臭いな」と言うわりに、面倒臭いのは圧倒的に上司自身であることに一切気付いていない部分こそ問題です。

人の善意や厚意に気付けない、哀れな老害を見ているような残念な気持ちがつのります。

 

近年では『自分らしく生きる』ことや『空気を読み過ぎない生き方』が提唱されがちですが、それならば一人で生きることを覚悟すべきだと思います。

それに耐えられるだけの『自分』を強く持っていない人では、ただの自己中なわがままな面倒臭い人に過ぎません。

 

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まとめ

今後上司がどのようなタイミングで自分の『死』について受け止めていくのかわかりませんが、非常に厳しい状況が見込まれます。

見ていてわかる感覚として、正直良くなっている兆しは見受けられないのでフェーズとしては終わりに近付いているのかもしれません。

上司が訝しがる痛みや違和感の原因は何物のせいでもなく『癌の進行』と考えるのが自然です。

 

今よりわがままになるかもしれないと思うとゾッとしてしまいますが、私PATAも『仕事』として完全に割り切ることを決意いたしました。

実際問題としてめちゃくちゃにストレスは感じていますが、上司自身に聞く耳が無いので余計な口出しもアドバイスもしないようにして、ストレスを最小限に抑えていきたいと思います。

我ながら冷たい人間だなと思わないわけでもないのですが、人間性に潔癖気味なところがあるので、こうなってしまってはもう無理なわけでして。

 

さぁこれからどうなっていくのやら…

あぁー、東京に帰りたいなー。

こんなグチグチのネチネチに最後までお付き合いくださりありがとうございました!!

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pata37

37歳にして遅咲きのニートデビューを果たしました!!
独身、無職、肥満を武器にブログに挑戦します。
面白いこと、お金のこと、音楽のこと、映画のこと、そんな辺りを書いて行けたらな―と思っています。

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