今から遡ることおよそ10年程前の話しを今回は記事にしていきたいと思います。
当時連日ニュースで取り上げられていた『脱法ハーブ』。
『規制 → すり抜け → 規制』を繰り返し、第〇世代などと呼ばれタケノコのように次々と法律を掻い潜る新世代の商品が出続けていたような時期です。
ストレス社会を生きるすべての人へ。“吸う“CBDアロマ【PEAQ】
私PATAの住む地元にも怪しげなショップがオープンし、謎のジャーナリズム精神を発動させ一つのハーブを購入してみました。
そのときに起こった様々な出来事をお伝えしようと思います。
当たり前ですが、当時と現在とでは法律や規制も変わっておりますので真似することのないようにお願いします!
それではご覧ください。
怪しいショップ
ある日のこと一緒に働くマダムからこんな情報が入ります。
「小学校の保護者会で、○○駅の近くに脱法ハーブのお店ができたから、子供が近付かないように気を付けてくださいって言われたんだよねー」
なるほど…
当時の私PATAは福山雅治ばりの『実に面白い!』を華麗に決めて、早速鼻息荒くその日の仕事終わりにそのお店へと向かうことにします。
マダムから聞いた情報をもとになんとかお店へと到着。
店内へ入ると、まぁ怪しいです。
異様に物が少なく、開店したばかりとは思えない佇まいです。
店内にはショーケースが1台だけ設置されており、その中には色とりどりのパッケージが綺麗に並べられています。
他に物は一切なく、開店したばかりというよりかは引っ越し間近の閉店前の雰囲気です。
店員さんは若いイケメンのおにいちゃんがワンオペ対応です。
丁寧な語り口で物腰はとても低いのですが、若干酔っぱらっているような感じ。
とりあえず、私PATA一端のジャーナリスト気取りで知ってる奴風を装って質問攻めを開始。
「店員さんのおすすめってどれになるんですかね?」
「どれが効き的に良い感じですか?」
「ガツンと来るのが良いんですよねー」
などと、さも手練れのような攻撃をしかけるも、イケメンのおにいちゃんの鉄壁ガードは崩せず、一貫して際どい質問には「わかりません」の一点ばり。
あくまでも『観賞用』だと言い張ります。
ナイスな教育を受けていると判断し、ここは潔く諦め男はジャケ買いです。
そして購入したものがこちらです。
金額は3g入りで4,000円。
写真にある両サイドの透明なパケはオマケとしておにいちゃんがサービスしてくれたものです。
ちなみに全体的な価格帯としては3,500~7,000円ってところです。
そして気分も高らか家路を急ぎます。
いざ実戦!!
自宅へ到着しいざ実戦です。
煙草の葉と『ZOMBIEの葉』を適当に混ぜ合わせ、ハサミを使い細かく刻みます。
煙草の葉が元々納まっていた部分へと丁寧に詰めていき完成です。
そして満を持して一服の時!!
ナメてかかってました…
これはえげつない効きです…
数回吸ったあとに、突然おとずれる首の後ろからの『ドクン!ドクン!』と波打つ脈動。
目の前には全力疾走でもしたかのような『バチバチ感』。
言葉で形容するのは非常に難しいのですが、例えて言うなら、ベジータが初めて悟飯の気をスカウターで見て「カスめっ!」と言った後に、泣いた悟飯に頭突きを食らったみたいな感じです。
えぇ。
伝わりましたかね?
これは人生経験の少ない若いにいちゃんねえちゃんには、抑えきれないようなレベル。
運転なってもっての他。
動悸バクバク、瞳孔パッカー、顔面ヘラヘラ。
これは一瞬にして泥酔にワープする感じです。
私PATAはと言うと、持ち前のアグレッシブさをいかんなく発揮し、お笑い番組を見たり、音楽を聴いたり、踊ってみたり、お風呂へ入ったり、エッチなDVDを見たりと、まぁそれなりに満喫。
「こんなもんか!やる奴によってはヤバイかもなー!」
との分析にて終了し、この日は就寝。
地獄の日々
翌朝目を覚ますと、なにか感覚がおかしい…
「昨日の名残かな?」程度に簡単に考え、いつものように会社へと向かいます。
が、しかしです。
結果から言うと、この妙な感覚がここから約3週間続く事になり、まさか過ぎる地獄の日々がスタートします。
実際に起きた症状で言うと、
- 食欲がみるみる無くなり何を食べても味がしない
- それに伴いドンドン痩せていく
- 人の話す言葉が理解できなくなる
- 上記の症状により人と接することが苦痛になり人目を避ける
- 大好きなお笑いを見ても全く理解できず雑音にしか聞こえない
- 『ヤバイな』という自覚はある
みたいな感じです。
なった事はないので、確信は持てませんが、これは『うつ病』に近い症状だったかもしれません。
病院に行こうかとも悩んだし、ピーク時には、「このまま治らないのであれば自〇してしまうか!」といったところまで追い込まれる始末。
会社は通常通り出勤していたわけで、本当にきつく苦しい日々でした。
会社の同僚からは、「最近どうしたの?変だよ?大丈夫?」って質問を何度されたかわかりません。
元来お喋りでヘラヘラしている私PATAが、『挙動不審・目を合わせない・喋らない・元気がない』となっているわけでして…
誰がどう見てもおかしいと気付かないわけがないんです。
そしてタチの悪いことに、『周りからおかしいと思われている!』といった自覚症状だけはあるんです。
でも、治らないし、治し方もわからないしとどうすることもできません…
強烈な緊張感
正常な判断や思考が一切できない中で一つの仮定が頭に浮かびます。
「強烈な緊張感を自分に与えることができれば、正気に戻れるかもしれない…!」
何を根拠にこのように思い付いたのかは定かではありませんが、私PATA自らが辿り着いた答えはこれだったのです。
そして実際に何をもって自分に『強烈な緊張感』を与えたのか?
答えは相当斜め上をいく『ごっりごりのギャル』!!
これを読まれている女性のみなさんはドン引き案件になってしまうのですが、私PATAが導き出した答えは『デリバリーで性を運ぶ女性を自宅に呼ぶ!』ということだったのです。
地獄の日々が始まって以降、性的な欲求は皆無になっていたものの、「この欲求さえ帰ってくればなんとかなるのでは?」と最後の賭けに出たわけです。
インターホンが鳴り頼みの綱の『嬢』が到着です。
そして『嬢』が開口一番こう放ちます。
「ってか、ここまでマジで遠かったんだけど!!!!!」
私PATAが住むアパートは、壁の薄さに定評のある格安物件です。
未だかつてこのような性をデリバリーするサービスを利用したことのなかった私は即座に我に返り、
「あぁ!!声がでかい!!」
と、見事に復活!!
ごっりごりのギャルの特大の声量から来るご近所さんへの羞恥心による緊張感が、私PATAを正常な状態へと呼び戻すことになったのです。
ありがとう…
声の大きめのギャル様…
その後の経過としましては、徐々に復活していく道を辿ります。
午前中は正常、午後からはおかしい。
昼過ぎまでは正常、夕方からはおかしい。
みたいな具合に、正常でいられる時間が少しずつ長くなっていくような感じです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
だいぶ面白おかしく書いてはみたものの、当時の心境としては本当に『絶望』の一言に尽きます。
自分が蒔いた種なので圧倒的に自分の責任ではあるのですが、ああいったものが『合法』という名のもとに売られていたということにも驚きです。
そして我ながら会社をよくクビにならなかったよなーと。
社会人としては最低極まりない話になってしまうのですが、恐ろしいことにこの地獄の日々を過ごした約3週間の記憶がほとんどありません…
マジでどうやって仕事してたんだろうなwww
ここに改めて本当に申し訳ございませんでした。
結局何が言いたいかと言うと、粋がってジャーナリズム精神とか興味本位で変なことすると痛い目見るよってことです。
良い子のみんなや大人も真似しないでくださいね。
それでは最後までお付き合いありがとうございました!!
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