芸歴16年以上のベテランのみがエントリーすることのできる新たな賞レース『THE SECOND』の初代王者が誕生いたしました!
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ベテランが魅せる珠玉の漫才にただただ笑わせてもらい、最高の時間を過ごすことができました。
それでは、グランプリファイナルの結果を見ていきましょう!
採点方式
『THE SECOND』の採点方式は観覧のお客さんによる採点です。
審査員となる100人のお客さんは『3点・2点・1点』の得点を漫才終了後に投票する形になっています。
100人全員が3点を入れると満点で300点になる計算です。
ちなみに番組側が提唱する審査基準の参考としての目安は以下の通りです。
【3点】とても面白かった
【2点】面白かった
【1点】面白くなかった
番組側の【1点】の基準に愛のなさを感じるのは私PATAだけでしょうか?
すんげぇ意地悪だと思います。
大前提として面白くない漫才師はグランプリファイナルまで勝ち上がれていないはずです。
しっかりしろよフジテレビ!!
そういうところだぞ!!
これを考えたお前こそ『面白くない』認定だよ。
第1試合
第1試合は『金属バット』VS『マシンガンズ』の対決です。
結果は、金属バット269点、マシンガンズ271点の超絶ひりつく戦い!
わずか2点差の高次元での戦いでした。
金属バットのネタは、『ことわざ』の意味をリアルに落とし込み、全方位にほんの少しだけ毒を吐くテイストです。
トップ出番の緊張感がある中、金属バットっぽさ全開で徐々にアクセルをふかし熱を帯びていく様は、非常に面白くスリル満点の内容。
どこまでが台本なのか疑ってしまうような、すれすれのイジリがビシッと決まっていたと思います。
一方のマシンガンズは、昔と変わらず怒っていましたねww
気合の現われか二人の喋りが重なる部分が多く、正直なところ前半は何を言っているのかわかりにくい印象を受けました。
が、徐々に『マシンガンズ節』が的確にヒットしはじめ、ドカンドカンとウケていたと思います。
テレビで見ている印象と、生で見ていたお客さんとの印象のギャップがややあったかもしれません。
現場では恐らく相当ウケていたはずです。
第2試合
これぞ『THE SECOND』な組み合わせ『スピードワゴン』VS『三四郎』の対決です。
結果は大差をつけて三四郎の勝利。
スピードワゴンは、いつものパターンと言えばいつものパターンの漫才です。
小沢さんが一人でコントをする → それに遠くから突っ込む井戸田さん → コントで小沢さんが情けない姿を見せる → 井戸田さんが怒ってコントに入っていく
って代名詞的なネタです。
決してつまらないわけではありませんが、ENGEIグランドスラム辺りのネタ番組でこのパッケージを見慣れていたお客さんが多かったのかもしれません。
そして、お次は三四郎です。
彼等もまた、すでに売れているのにも関わらず賞レースの荒波に果敢にチャレンジする生粋の漫才師。
スタイルは小宮さんの独特な言い回しで、突っ込んで笑いを増幅していくタイプのネタです。
ワンフレーズごとに外すことなく見事に笑いを取っていく、打率の高さがさすがのクオリティでした。
第3試合
バチバチの関西対決がここに実現です。
『ギャロップ』VS『テンダラー』とは渋すぎる戦いです!
結果は5点差でギャロップに軍配が上がりました。
ギャロップの真骨頂『ハゲネタ』での濃密な6分間でした。
近年では『ルッキズム』なる身体的なイジリはご法度な風潮ではありますが、なんのその。
めちゃくちゃウケていました。
結局、「この手のネタは間違いないんだな」と改めて感心させらる破壊力抜群の面白さだったと思います。
そして、劇場での絶大な信頼と実績こと『テンダラー』です。
『テンポ・構成・ボケ数』全てが完璧な強いネタだったと思います。
つかみから目が離せなくなり、6分を感じさせないフルコースのような漫才を堪能することができました。
喋りでも魅せつけて、漫才コントでも魅せつけてと圧倒的なスキルをまざまざと感じる内容でした!
第4試合
1回戦の最終試合は『超新塾』VS『囲碁将棋』。
結果は、圧倒的な強さで囲碁将棋が準決勝へと駒を進めました。
超新塾はメンバーチェンジこそあれど、以前からのスタイルそのままに漫才を披露してくれました。
息の合った掛け合いや、テンポが全てのネタですが見事にこなしていたと思います。
とにかくイーグルさんのツッコミが達者で抜群に上手い!
そして、飛び道具的なアイクさんがまぁ面白いこと。
ネタの幅が以前とは比べ物にならないぐらい広がった印象です。
水曜日のダウンタウンなどでパンサーの尾形軍団として度々登場する、根建さんでお馴染みの囲碁将棋が1回戦の最後を飾ります。
大宮での日々の舞台経験が生んだ、非常に仕上がったネタを披露してくれました。
依然とは異なったスタイルでのダブルボケ、ダブルツッコミでの漫才です。
大喜利的な要素が強く、外そうもんなら目も当てられませんが全部ホームラン級の出来栄えだったのではないでしょうか。
ボケのあとのツッコミも、これまた全部ホームラン。
最高に面白い漫才でした!
準決勝 第1試合
準決勝は『マシンガンズ』VS『三四郎』の対決からスタートです。
結果はベテランならではのアプローチが見事ハマり、マシンガンズに軍配が上がりました。
マシンガンズは1本目よりも緊張が和らいでおり、序盤から爆笑をかっさらっていきます。
ネタの終盤には『ヤフー知恵袋』から引用した自分たちへの強烈なイジリに真正面から立ち向かう姿も。
どんな悪口にもめげることなく、笑いに昇華するさまはこれぞベテラン!
非常にカッコ良くもあり、人気のなさを逆手に取った爆発力のあるネタでした。
三四郎は1本目から飛ばしていた反動か、若干ではありますが小宮さんの喉が飛びかかっていた印象を受けてしまいました。
終盤に向かうにつれ滑舌にもほころびが出始めていたように思います。
ネタとしては占い師役の相田さんが絶好調!
際どいラインのネタを次々と放り込んでいましたねww
それに被せるように突っ込む小宮さんの一言もかなり攻め攻め。
めちゃくちゃ面白かったです。
今回の『THE SECOND』にかける熱い思いが伝わる漫才でした。
準決勝 第2試合
ネタ中にも飛び出していたようにこれぞ正に『事実上の決勝戦』に相応しい漫才でした。
『囲碁将棋』VS『ギャロップ』の対決です。
結果はまさかの両コンビ284点での同点!!
同点時の場合の審査は『3点』の得票数が多いコンビの勝利とのルールに則り、見事ギャロップが決勝への切符を掴み取ります。
ちなみにこの『284点』という得点は、マシンガンズの準決勝で出した得点と同じ『284点』でもありました。
大会アンバサダーのダウンタウン松本さんからも「ヤラせとして判りやす過ぎる!」とイジられていましたww
それほどまでに高次元での戦いだということが伺い知れますね。
囲碁将棋の漫才は1本目同様のダブルボケ&ダブルツッコミのスタイルでの挑戦です。
大喜利的要素の強いネタですが、やはり強い!
ひとボケひとツッコミ、どこを切り取ってもいちいち面白いんですね。
笑いが笑いを生んでいき渦のように大きな笑いが起こっていた印象です。
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囲碁将棋の完璧なネタのあとに登場するギャロップのプレッシャーは、想像を絶するものだったと思います。
が、しかし、客席の良い雰囲気をそのままにさらなる大爆笑を起こしていくギャロップ。
良くある電車ネタではありますが、ボケ数やテンポも非常に素晴らしくこれまた完璧な漫才を披露してくれます。
特段奇をてらった設定ではありませんが、「腕がある漫才師にかかればこれほどまでに面白くなってしまうのか?」と思わずにはいられません。
採点結果が出るまではどっちが行ったかわからないハイレベルな準決勝でした!
決勝戦
芸歴16年以上のベテランのみが鎬を削る『THE SECOND』の決勝戦の対決カードは『マシンガンズ』VS『ギャロップ』。
これぞ『いぶし銀!』な組み合わせです。
先攻のマシンガンズは、どこまでがネタでどこからがアドリブかわかりかねる、ベテランならではの漫才を披露してくれました。
ネタ中にも言っていた通り、決勝まで勝ち進む予定がなかったせいか恐らくネタっていうネタはなかったのでしょう。
この大舞台に手ぶらで挑む根性は芸歴のなせる技だと言えます。
宣言通り息切れして行く様も面白く、マシンガンズらしい1本だったと思います。
そして後攻はギャロップです。
6分間をフルに使って、ひたすら料理人の成長を話し続ける林さん。
放置され続ける毛利さんの芝居も絶妙で、イライラしてみたり、狼狽えてみたりとツッコミつつも、見ているこちらの感情をコツコツと高めていく作業をこなしていきます。
そして、時は満ちたと大オチの「パァァァァァーーーーーン」です。
この大舞台での3本目のネタで、まさか過ぎる大ボケ一発の一撃必笑!!
見事過ぎる完璧な漫才でした。
本当に面白過ぎる最高の出来だったと思います。
THE SECOND初代王者
激戦を見事勝ち抜いた初代王者は、
『ギャロップ』です!!
おめでとうございました!!
林さんの後頭部の『V』の字に禿げあがったご利益を感じています!!
まとめ
M-1グランプリに出場することのできないベテランにスポットライトを当てた『THE SECOND』いかかだったでしょうか?
大会アンバサダーのダウンタウン松本さんも仰っていたように「こんなに面白いのにまだ世間に知られていない」芸人は数多く、日夜劇場出番でその腕を研ぎ澄ませています。
テレビに出て売れることだけが芸人のゴール地点ではありませんが、面白い芸人が陽の目を浴びることなく消えて行く様ほど悲しいものはありません。
新たな賞レースの定番になることは間違いないと思いますので、来年以降も楽しみにしたいと思います!
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冒頭にも触れましたが番組自体も細かなリニューアルを加えて、より一層面白くなるコンテンツに育て上げていって欲しいですね。
また、放送を見逃してしまった方は『TVer』をチェックしてみてください!
今後の『ギャロップ』の活躍に期待しつつ終わりにしたいと思います。
それでは、最後までお付き合いありがとうございました!!
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