6月6日の午前6時に生まれた悪魔の子『ダミアン』の回りで巻き起こる恐怖を描いたホラー映画『オーメン』。
リンク
タイトルも知っているし、『666の数字』や『ダミアン』と言ったキーワードも知っている。
でも、不思議と内容は知らない…
実はそんな人が多い映画なのではないでしょうか?
というわけで、今回は6月6日にちなんで、映画『オーメン』について記事にしていきたいと思います。
それではご覧ください!!
オーメン
【原題】The Omen
【製作年】1976年
【時間】111分
【配給】20世紀フォックス
【監督】リチャード・ドナー
【脚本】デビッド・セルツァー
登場人物
ダミアン(ハーベイ・スティーブンス)
ロバート・ソーン(グレゴリー・ペック)
キャサリン・ソーン(リー・レミック)
ジェニングス(デビッド・ワーナー)
ミセス・ベイロック(ビリー・ホワイトロー)
あらすじ
リンク
6月6日の午前6時。
ソーン夫妻の子供は生まれて間もなく死んでしまう。
ローマの産院で同時刻に生まれた子供を妻のキャサリンには秘密にし、養子として迎えることにしたロバート。
『ダミアン』と名付けられたその子が5歳の誕生日を迎えるころ、事件が起こる。
突如、乳母が「ダミアンあなたのためよ」と叫び、首つり自殺をする。
徐々に不可解なことが起こり始め、ダミアン出生の秘密を知るブレナン神父が現れ「ダミアンはあなたの全てを奪う」とロバートに警告を与える。
ただの脅迫だといなしていたものの、ブレナン神父も不可解な死を遂げてしまう。
そんな折、妙な偶然に気付いたカメラマンのジェニングスがロバートを訪ねてくる。
写真に写る首元の不可解な黒い線。
乳母、ブレナン神父、そしてジェニングスの写真にもその黒い線が写る。
一連の死の真相を確かめるべく、ロバートとジェニングスは『ダミアン』出生の秘密を探し始める。
といった、ストーリーです。
以下感想を書いて参ります!
感想
まず感じることは「思っていたホラーとは違う!」ってことでしょうか。
翻訳の兼ね合いなのか、聖書に由来する英語圏ならではの文化の違いによるものなのか判断は付きかねますが、ダミアンは『山犬の子供』って設定に、相当な強引さを感じてしまいます。
ダミアンの出生を調べる過程でお墓へ辿り着くわけですが、ダミアンの母親の墓を開けるとそこには犬らしき骨があり、それをみて「怖っ!!」って感覚になりますかね?
日本人的には理解しがたい話であり、あまりピンとこないのが現実。
そして、『オーメン』シリーズの特徴として、亡くなってしまう登場人物が多くいるのですが、そのほとんどの登場人物が『不思議な力』によって死んでしまいます。
ここが正直微妙なポイントです。
要するに統一感が出ない!!
最初の乳母が自殺するシーン自体はインパクト大ではあるものの、その少し前のシーンで『犬の目を見た乳母が勝手におかしくなってしまう』といったあまりにも脈絡のない展開からの発展です。
「あぁその感じで行くのね」と思いきやブレナン神父の場合は雷による不慮の事故死。
「結局どうしたいんだい?」といったパッケージ感の無さがすこぶる気持ち悪いんですな。
この映画自体は観れば観るほど『どう死ぬか大喜利』の映画って感想に行きついてしまうわけです。
まぁ面白くないわけじゃないけど、「正直こんなに語り継がれるような映画なのかな?」感はぬぐえません。
オーメン2 ダミアン
【原題】Damien:Omen Ⅱ
【製作年】1978年
【時間】107分
【配給】20世紀フォックス
【監督】ドン・テイラー
【脚本】スタンリー・マン、マイク・ホッジス
登場人物
ダミアン(ジョナサン・スコット・テイラー)
リチャード・ソーン(ウィリアム・ホールデン)
アン・ソーン(リー・グラント)
マーク・ソーン(ルーカス・ドナット)
ポール・ブーハー(ロバート・フォックスワース)
ネフ軍曹(ランス・ヘンリクセン)
あらすじ
リンク
ロバート夫妻の死去後、ロバートの弟リチャード夫妻の元へ養子として引き取られたダミアン。
従兄弟にあたるマークと共に軍学校へと通う。
そんなある日、リチャードの伯母がダミアンとマークを引き離すように説得しに現れる。
リチャード夫妻はダミアンの過去を聞いても、伯母の話には耳を傾けなかった。
翌日、リチャードの家に泊まっていた伯母が朝を迎えても起きてこないことを不審に思い部屋へ入ると、そこには横たわり絶命する伯母の姿が。
一方、軍学校では新たに赴任してきたネフ軍曹がダミアンに近付く。
自分が何者なのかわからぬ葛藤を抱いていたダミアンに黙示録の教えを助言し、ダミアンは自分の真の姿を知ることになる。
ダミアンの真実に近付くものが次々に謎の死を遂げていく。
疑惑から確信へとリチャードは徐々にダミアンの隠された真実へと迫っていく。
といった、ストーリーです。
以下感想を書いて参ります!
感想
遂にダミアン自身が自分のことを『山犬ベイビー』だったことを自覚するわけですが、それに導いたのがなぜか『ネフ軍曹』です。
『オーメン』の中にも登場した悪魔側の味方ミセス・ベイロック的ポジションだと思われる『ネフ軍曹』と『ポール・ブーハー』。
彼らに関しては、それっぽいようで実際のところはどうなのかが詳細には描かれていません。
めちゃくちゃ気持ち悪いポイントです。
そして、『オーメン』では謎の黒い犬がちょこちょこ登場するのですが、今作では『カラス』が登場し前半の殺人を担っております。
観ている限りそこにはダミアンの意志が全く感じられません。
タイトルを付けるとするならば映画『殺人カラス』で決まりです。
監督や脚本家が変わっているので致し方ないのかもしれませんが、せっかくのシリーズものなんだからもっと前作を踏襲する流れがあってもいいのに!
ダミアン自体もまだまだアマちゃんな部分が垣間見え、兄弟として育ったマークを自らの意志で、かつ、自らの手で殺めてしまったあとに、号泣して取り乱してしまうシーンにも違和感が感じられます。
『オーメン』のラストの『ニヤリ』な怖さがここにこそ必要な気がしてしまいます。
そして唯一の踏襲ポイントがこちら『どう死ぬのか大喜利PART2』です。
『カラスに襲われたあとフラフラと道路を歩き大型トレーラに正面から撥ねられ死』と、『エレベーターのコードが千切れて真っ二つ先生』の二大巨頭でしょうか。
これはインパクト高めです。
先生痛そう…
そして感想としましては正直悩ましい感じです。
つまらないとまでは言えないけど…って具合ですかね。
オーメン 最後の闘争
【原題】The Final Conflict
【製作年】1981年
【時間】108分
【配給】20世紀フォックス
【監督】グラハム・ベイカー
【脚本】アンドリュー・バーキン
登場人物
ダミアン(サム・ニール)
デ・カーロ神父(ロッサノ・ブラッツィ)
ディーン(ドン・ゴードン)
ケイト・レイノルズ(リサ・ハーロウ)
あらすじ
リンク
リチャード・ソーンの会社を引き継ぎ32歳の若さで社長となったダミアン。
来たる救世主の誕生に備え、イギリス駐英大使としてかつて住んでいたイギリスへと舞い戻ることになったダミアン。
そんな悪魔の子ダミアンを殺害するべく、イタリア修道院から送り込まれた7人の修道士たちがメギドの短剣を使いダミアンを狙うもことごとく返り討ちに合わされてしまう。
救世主として神が復活した3月24日の日に、ダミアンの秘書ディーン夫妻の元にも子供が生まれる。
ダミアンはイギリス中の3月24日に生まれた子供の殺害をディーンをはじめとする、ダミアンを支持する悪魔側の仲間に通達する。
生まれたばかりの赤ん坊ばかりが死ぬ不可解に気付いたデ・カーロ神父。
ニュースキャスターをするケイトにその事実を伝えた神父。
ダミアンへ好意を抱くケイトはその事実にどう向き合っていくのか。
といった、ストーリーです。
以下感想を書いて参ります!
感想
いよいよシリーズ3作目になる『最後の闘争』です。
ずばり言います。
クソほど面白くない映画です!!
ダミアンの山犬パワーもビンビンで、かつ、自分の手を汚すことなく人を殺めることができるのにも関わらず、神の子出現に怯え最後はヌルっと刺されてエンディングを迎えてしまいます。
この神の子の出現に関してもただただ言っているだけであり、具体的な描写やダミアンのパワーの衰えを現すシーンはありません。
あまりにも急角度で終わりへと舵を切った印象です。
そもそも気になる点としては、ダミアンが『ミスタービーンに似すぎている』のも厄介です。
横分けスーツイギリス紳士被りです。
顔の作りがそっくり過ぎて話が入ってきません。
内容もスピード感なくダラダラとしており、終始面白くありません。
観た直後であるはずなのに、もはやほとんど思い出せません。
それぐらい、しょうもないお話です。
まとめ
どうでしょうか?
褒めるどころかけなしてばかりの酷い紹介記事になってしまいました…
まぁ正直な感想になるので申し訳ないけどしょうがないのかなーと。
ちょっとした補足になりますが、『Omen』という単語には、『前兆』や『兆し』と言った意味があるそうです。
『う◯こオーメン』と使った場合、『便意』と訳すことが出来るわけですな!
ちなみに、上記で紹介した3作品以外にもリメイクされていたり、PART4が出ていたりと、他にも『オーメンシリーズ』は多く作られています。
ということは、やはり人気のあるコンテンツなのかもしれません。
リンク
リンク
私PATAのセンスがただただ無いだけなのかもしれませんので、未だご覧になられていない方はぜひともこの機会に挑戦してみてください!
それでは、最後までお付き合いありがとうございました!!
コメント