『ヤホー漫才』、『肛門見えましても』、『漫才協会』、『運動神経悪い芸人』、『巨人愛』などでお馴染みのナイツ 塙宣之さんの著書『ぼやいて、聞いて。』を読んでみました。
ネタが抜群に面白いのは周知ではありますが、塙さんのパーソナルな部分は案外知られていないのではないでしょうか?
今回は塙さんのパーソナルな部分がふんだんに盛り込まれた『ぼやいて、聞いて。』の読了後レビューを書いていきたいと思います。
それではご覧ください!
愚痴系ぼやき変人本
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こちらの『ぼやいて、聞いて。』は全編塙さんが思うことをぼやいているエッセイになっています。
人付き合いの難しさや、協調性の欠如、あらゆる部分においての『奇人・変人っぷり』を披露してくれている作品です。
内容としては大きく5つの章で構成されています。
➀とりあえず「人間関係」についてぼやきたい
②それはそれとして「漫才」についてもぼやきたい
③ついでだけど「違和感」についてもぼやきたい
④なにはともあれ「雑念」についてぼやきたい
⑤結びになりますが「言葉」についてぼやきたい
上記の5つのテーマについて、塙さんの思うところを存分に語ってくれています。
読んだあとの感想はずばり「面倒臭いおっさんだな!」といった感じでしょうかww
過去に出版されている、関東漫才と関西漫才について熱く『言い訳』をしているこちらの本にも増して、独特な個性が爆発している内容と言えます。
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ちなみにこちらの著書はM-1の審査員としても活躍されている通り、漫才への深い愛と情熱が入り組んだ偏愛性を感じる一冊です。
合わせて読まれることをおすすめいたします!
変人ポイント➀
人と『つるむ』ことができない塙さん。
『つるむ』ということは『関わる』ことであり『波風が起こる』ことを指すと表現されています。
芸人の性質上、わいわいガヤガヤが得意と思われてしまいがちなので、ストレスを感じる場面が多くある様子です。
塙さん的には15人程度の付き合いがベストなんだとか。
私PATAもわりと人見知りの気があるのでわからなくはないのですが、ストレスと引き換えにして、我慢をしてそれっぽく振舞う術は心得ています。
しかし、年々煩わしくなっているのも事実。
ストレスは少ないに越したことはありませんね…
変人ポイント②
演技に定評のある塙さん。
定評と言ってもここでは残念ながら『大根』としての定評です。
セリフの口調が棒読みっぽくなってしまうので、演技のインプットをするためにドラマを週に30本見ているクレイジーっぷり。
最近では、塙さんのような人を集めた劇団を立ち上げたそうです。
ちなみに劇団名は『劇団スティック』。
スティックとは『棒』読みから由来しているんだとかww
ナイツと言えば『漫才』が最高に面白いわけですが、漫才も実は『普通に喋りの掛け合いをしているような演技』が求められます。
実際にはネタという台本に沿って会話が進められているので、フリートークでは無いんですが、それらしく見せる演技力に関しては『ある』ということになります。
お芝居は下手っぴでも、漫才芝居は出来る不思議な現象です。
【番外編】塙さんと会ったときの話
『ぼやいて、聞いて。』とは全く関係のないエピソードを最後に。
今から18年程前に、塙さんに一度お会いしたことがありました。
当時は今のように売れていなかったと記憶しています。
私PATAはと言えば吉本の養成所であるNSCに通っていた頃です。
知り合いの方から「PATAくんって芸人になりたいんでしょ?合わせたい人がいるから紹介するよ!」といったご縁から合わせていただいたのが塙さんだったのです。
おはようございます(芸人っぽく15時頃だったけど「おはようございます」と言ってみる)。はじめまして、NSCに通っていますPATAです。
ナイツの塙です。どうも。
握手をされる。
あまりの力強さにちょっとたじろぐ。
(ナイツって誰だよ。知らねーなー。)M-1はどこまで行ってらっしゃるんですか?
(だいぶ食い気味に)あぁ。準決。準決。
・・・・・。
・・・・・。
お互いに人見知りが発動し、沈黙が辺りを包む…
みたいなことがありましたww
数年後にレッドカーペットでナイツを見た時にはめちゃくちゃびっくりしてしまい、「あんなに面白い人達だったのか!?」と衝撃を受けたのは言うまでもありません。
ちなみに紹介してくれた方は創価学会の方でした。
ナイツのお二人は熱心な創価学会の信徒さんとしても有名です。
まとめ
塙さんとは不思議な芸人さんです。
突拍子もないことを言って顰蹙を買ってみたり、若干KYのような言動で注目を集めてみたり、何かとヘンテコリンな部分に注目が行きがちではありますが、中を覗いてみれば案の定過ぎるほどにやっぱりヘンテコリン。
でも、なぜか憎めなくて面白い。
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水曜日のダウンタウンでは漫才協会の悩みの種『おぼんこぼん』の不仲の間を取り持ち見事仲直りに導くなど、人間的な面倒見の良さを見せていたりもするわけです。
そんな彼らナイツの面白い漫才を、我々お笑いファンは今後も期待し楽しみにするばかりですね。
それでは、最後までお付き合いありがとうございました!!
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