D.Oの『JUST PRISON NOW ー D.O獄中記 ー』を読んでみた!!

奇抜な見た目と鼻にかかった甲高い声、芸人顔負けのトーク力に語尾の『○○だメーン!』でお馴染み、練馬区が生んだハードコアラッパー、デンジャラスオリジナルこと『D.O』。

 

ストレス社会に『PEAQ』で深いリラックスを【PEAQ】

 

2019年10月30日~2021年12月22日の間を懲役刑に服しており、その間の獄中記を2023年1月23日に彩図社より出版いたしました。

その名も『JUST PRISON NOW ー D.O獄中記 ー』です。

およそ2年強の刑務所内の出来事をまとめた書籍です。

早速レビューを書いていきたいと思います。

 

 

行くぜメーーーン!

 

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D.Oとは??

まずは簡単なプロフィールを紹介していきたいと思います。

 

引用元:Spincoaster

 

1978年7月3日生まれの2023年4月現在は44歳。

本名は君塚慈容(きみづかしげやす)、旧姓は須藤(すどう)。

現在奥様の籍へ入った為、君塚姓になっていますが、『D.O』の名前の由来は旧姓の須藤の『どう』からきているようです。

 

D.Oには過去に2度の逮捕歴があり、そのどちらも薬物での逮捕となっています。

1度目の逮捕は2009年2月4日にコカイン所持使用で懲役1年・執行猶予3年の判決、2度目は2018年6月28日に大麻所持・コカイン所持使用で懲役3年の実刑判決が下されています。

 

 

ちなみに私PATAの地元と同じ東京都練馬区大泉学園町の桜中学校の先輩でもあります!

 

他にもアパレルブランド9g(ナイングラム)というショップも運営しています。

キャップTシャツ好きはチェックしてみてください!

 

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ディスコグラフィー

2006年1月25日発売『JUST HUSTLIN’ NOW』

 

2009年2月11日発売予定『JUST BALLIN’ NOW』※1度目の逮捕により発売中止

 

2011年1月19日『ネリル & JO』

 

2012年5月23日『THE CITY OF DOGG』

 

2014年8月20日『DO THE BEST』

 

2024年3月28日『RAIN』

 

著書

2019年9月30日『悪党の詩 D.O自伝』

 

キーワードは『ここは刑務所…』

約2年強の服役生活を綴ったこちらの『JUST PRISON NOW』。

 

 

刑務所とは、罪を犯した受刑者が刑に服すことによって懲罰を受けて反省し、更生することを目的としているわけではありますが、まぁ過酷だと言わざるを得ません。

著書の中には幾度となく理不尽なルールによって苛立つD.Oの苦悩を感じ取ることができます。

 

『ここは刑務所だからしょうがない!』

 

頭ではわかっていても、いつ外に出られるかがわからない暮らしの中で、この『JUST PRISON NOW』の執筆は、少しばかりかの励みの一助になっていたのではないでしょうか。

いくら理不尽に打ちのめされても『ネタになる』とどこかでポジティブに変換しているような気がします。

 

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真夏・真冬

真夏の猛暑によって毎年沢山の方が体調を壊されたり、最悪の場合には亡くなってしまう恐れのある熱中症対策として、『不要不急の外出は控えてエアコンを付けましょう!』と散々っぱらアナウンスが出されていますが、刑務所の中にエアコンの設備はありません。

D.Oも相当にこの暑さには参っていた様子です。

文中には、『本をめくるだけでも汗が噴き出る』『便箋に手紙を書いていると汗で便箋が引っ付いてくる』などの記述があります。

他にも運動の時間があり、筋トレに勤しむD.Oの被る帽子が汗によってあまりにも濡れていたため、刑務官に怒られてしまったエピソードも。

 

そして、恐ろしいのは真冬もしかりです。

複数人が収容されている雑居房の場合は、人間から発せられる熱のエネルギーによって若干はマシになるようですが、独居房での冬の寒さには耐え難いものがあるそうです。

あまりの寒さに手や足先には霜焼けができてくるんだとか…

 

罪を犯して服役した人間のために公的税金が使われていることを考えると、あまりにも快適な暮らしをされるのは疑問と言える気はしますが、冷暖房の設備程度はあってもいいのではないでしょうか?

うーん。

どうなんでしょうね。

 

検閲

刑務所内に送られる手紙や本は、検閲がされた後に受刑者の手に渡るのですが、逆もまたしかりで、受刑者側から送る手紙も同様に検閲をされた後に外で待つ家族や友人の元へと送られて行きます。

ある日、D.Oがお子さん宛てに書いた手紙の中に『イラスト』を書き込みます。

するとこの手紙が検閲で引っかかってしまいD.Oの手元へと戻ってきてしまいます。

 

理由は『イラストが描かれているから』。

 

イラストを描きたい場合は、事前に願箋(稟議書のようなもの)を提出し理由を添え、承認がおりたら晴れて『イラストが描ける』って流れです。

 

これは、罪を償うことと関係があるんだろうか?

200歩譲って、日常の当たり前がいかに幸せだったかをわからせるって事?

理解に苦しむ謎のルールですね。

わざと変な仕事を作って忙しい風にしているとしか思えません。

 

お風呂

刑務所内ではお風呂にもルールが存在しています。

D.Oがいた刑務所では『月・水・金』が入浴日と定められており、夏季処遇として『火・木』はシャワーのみを浴びることが許されていたそうです。

その中でも特筆すべきは、夏季処遇のシャワーの時間です。

驚愕の『3分間』!!

 

D.O曰く、「もはやシャワーを浴びて汗をかいたってハナシ」と記述があります。

 

そして、やや逸れるのですがお風呂に関する話で大変なのが『水虫』についてだそうです。

受刑者が同じ足ふきマットの上を通るので、そこから水虫菌が大勢の受刑者へと感染し大変な目に合うんだとか。

D.Oも例外なくまんまと水虫にかかってしまい、治るまでの苦労話が多く書かれています…

 

社会情勢

D.Oが服役していた2019年10月30日~2021年12月22日の間には、様々なことが起こっていました。

『新型コロナウイルスの世界的流行』『東京オリンピック』『安倍政権から菅政権へ』『漢 a.k.a GAMIの逮捕(2020年5月2日大麻所持・覚醒剤使用で執行猶予4年の判決)』と目まぐるしいトピックスが多く、一般社会から隔離された環境下では限られた情報でしか知ることができず、何もできない事への不甲斐なさや無力感に苛まれている記述が多く見受けられます。

刑務所内でのコロナ禍の影響も多分にあり、様々なストレスにさらされていたであろうことは容易に想像が付くわけですが、いかんせん服役中の身。

 

幾度となく心が折れそうになっている自分を鼓舞している文章が目立ちます。

 

悔し涙を堪えた真夜中
逆さまになったままの何か
色褪せた目の前の景色や
憧れの自由の眩しさ
愛が全てだと言えば綺麗だが
腹が減って仕方ないのは何故か
金が全てじゃないのは知ってるが
何も出来ないだろ金が無けりゃ

引用元:350ページ『FLY9』リリック一部抜粋

 

HIP HOPだからこその『リアル』さを追求し、ネガティブなことも上手く昇華していく様がカッコ良かったりもするわけです。

 

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出所直後の映像

『JUSY PRISON NOW』の出版元である彩図社の編集長の『草下シンヤさん』と『丸山ゴンザレスさん』が運営するYouTubeチャンネル丸山ゴンザレスの裏社会ジャーニーにて出所直後のD.Oの姿が映像に残されています。

 

 

出所後のムショボケを感じさせることのない饒舌な喋りがさすがです!

 

そして、こちらの動画は最近のD.Oが刑務所での生活を振り返っています!

 

 

まとめ

刑務所生活のリアルが詰まった1冊『JUST PRISON NOW』ですが、他にも特筆すべきはD.Oのエンターテイメントに対するリスペクトの強さも見所のポイントです。

 

 

私PATAも敬愛してやまない『志村けんさん』の不幸に際した折の悲哀や、『田中邦衛さん』へのリスペクト、映画や読書を通じての幸福感についても多く語ってくれています。

これまたPATAの大好きな『ジャッキーチェンさん』や映画『Back to the futuer』についての記述も個人的に嬉しい部分でした!

 

 

自分で服役生活を体験することは当然推奨できませんが、こちらの『JUST PRISON NOW』で刑務所内での服役を少しばかり体感してみてはいかがでしょうか?

また、見た目に反するD.Oの明るいキャラクターや筆まめな文章をご覧くださいませ。

それでは、最後までお付き合いありがとうございました!!

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pata37

37歳にして遅咲きのニートデビューを果たしました!!
独身、無職、肥満を武器にブログに挑戦します。
面白いこと、お金のこと、音楽のこと、映画のこと、そんな辺りを書いて行けたらな―と思っています。

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