『上司とPATAの終活記録』の第7回目の記事を書いて参りたいと思います。
お時間がある方は、前回の記事からご覧いただけましたら幸いです。
この度、上司が遂に入院することになってしまいました。
状況は非常に芳しくない状態と言えそうです。
それでは、ご覧ください!
狂ったような猛暑
2023年の夏は全国的に異常とも言える『猛暑』でした。
現在、上司共々私PATAのいる青森県八戸市も御多分に洩れず、7月の中旬頃から連日『35℃』前後の異常な暑さが続いております。
この異常な暑さが弱った上司の体力を見る見る削っていった部分があったかもしれません。
前回の記事『#6』でも記した通り、現在上司は食事を一切口から摂ることは不可能になってしまいました。
『エンシュア』と呼ばれる経腸栄養剤を、鼻から胃に通したチューブで摂取し生活をしています。
この暑さもあり、物理的に喉が『かわく』感覚があり、うがいをしたり炭酸水を上記のように摂取したりと水分を多めに摂るように心がけていたのです。
これらの作業をする際には、上司は2階の自室から1階のリビングへ降りてくるのですが、この昇り降りがとにかく辛そうな感じです。
体重も恐らく40kg前後まで減っており体力も無く、68歳には到底見えないおじいちゃんのような姿でした。
初めての経験
私PATAが八戸へ来てから約10か月が経過しました。
『#1』や『#5』でも散々愚痴は書いてきたのですが、ここへ来てまさかの斜め上を行くキツさを体験するとは思いませんでした!
人生の中でも結構上位に来るしんどさだったかなと。
上司の部屋と娘さんの部屋にはエアコンがあるのですが、食事をするリビングと私PATAにあてがわれた部屋にはエアコンがありません…
一日を通してほぼ30℃を下回ることのない部屋での生活に、私PATAもさすがのグロッキー状態です。
明け方近くになるまで暑くて暑くて眠れないのに、朝8時を過ぎる頃には暑くなり始め汗びっちょりで起きる日々。
水槽を頭の上からすっぽりと被ったようなボーっとした感覚と、頭痛と気怠さが常時あったような状態です。
そして、ある日のこと正式に発熱!
そこでやっと「あれ?もしかして、このずーっと続く体調不良って熱中症だったのかも?」と気付いた次第です。
この頃には「暑い!暑い!暑い!」しか考えられなくなっていたかもなと今になって思います。
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他にもこの暑さで初めての経験として起こったことが、家の中にも関わらずiPhoneの充電が出来なくなったり、パソコンが放熱しまくりで激オモになったりと、人間よりも先に電化製品がおかしくなるってことが判明いたしました。
『#6』の記事で報告したように、5月に完成したばかりの敷地内に建てた娘さんの家に『避難』することにより、「エアコンがある生活って最高やん!」と無事に回復することができました。
実際のところ2週間ほど本調子には戻らず、薄っすら頭痛が残るなど粘着質なダメージがあったようです。
まだまだ暑い日が続きますのでみなさんもくれぐれも注意してください!
四者面談
時系列としては若干戻ってしまうのですが7月上旬に、上司、不動産屋さん、グループホームの理事長、PATAの4人で自宅に集まり、上司亡き後の娘さんの処遇について話し合う機会を設けました。
その中でも重要な自宅をグループホーム化するにあたって取り決めをしていた部分で言うと、『スプリンクラーの設置』です。
これには400万円~500万円程の予算がかかるだろうという目算でいたのですが、それ以外にも自宅を用途変更する上で必要になる設備や申請時の費用があると言うことがわかり、それらを含めると更に300万円程の費用がかかることが判明いたしました。
理想としては、上司のいるうちに不動産屋さんへの支払いを済ませておき、上司亡き後に速やかに工事へ入ることを想定していたのですが、まさかの展開により現在ストップ中です。
更に、グループホームの理事長は75歳を超える方で膝が悪く、7月・8月の二か月連続で手術をし、現在は入院とリハビリをされているので捕まりにくい状態です。
上司としては『スプリンクラーの設置』のみで任せることが可能だと想定していたので、それ以外にかかる費用に関してはグループホーム側が負担するべきだと言った見解なわけです。
ちなみに、今年の猛暑によりエアコンの設置は上司が了承済みなので、これは上司亡き後にはなってしまいますが、問題ありませんのでご心配なく。
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そして、何が悩ましい部分かと言うと『どこを落としどころにするか?』になってきます。
こちら側が想定していなかっただけで、「あぁそんなもんですよ!」的なノリで、想定外の費用の部分を持ってくれれば万事滞りなく話しを進めていくだけで済むのですが、「お願いしているのはそちらさんでしょ?」のようになってしまった場合、この費用を出すのか?出さないのか?が非常に難しく思います。
大前提として、娘さんの今後の一生涯に渡る暮らしや生活を『お願いする』立場上、この大前提が崩れてしまうと話が進まなくなってしまうわけでして…
娘さんの家も建てたし、それに向かって進んできているのでそこがひっくり返ってしまうと、私PATAの今後にもバリバリと影響を及ぼしてきてしまいます。
このまま一生八戸から出られない呪縛!?
上司の入院
そして、現在上司は入院している状況です。
8月14日の朝に、「PATA、病院に行かないとダメかもしれない」と声をかけてきました。
結果として、この日は病院へ行き痰を止める薬を処方してもらい上司自身の意志で「様子を見ます」と入院することなく自宅へと戻ってきました。
処方された痰を止める薬を飲むも一晩中痰が出続けてしまい眠ることもままならず、翌8月15日の朝に、「やっぱり駄目だ、病院行くわ」となった形です。
入院する準備としてキャリーケースに荷物をまとめるのですが上司の息は上がり酷くきつそうな状態で、病院へ向かう時間になってはいたものの、「一瞬横にならしてくれ」とベッドで10分程休憩するような状態です。
そして少し落ち着きを取り戻したところで、車に荷物を載せて病院へ向かう上司を見送った次第です。
色々とムカつくことや理不尽なこと気に食わないことは星の数ほどあったけど、『これで最後かもしれない』という思いがどうしても頭をよぎってしまい、なんとも言えない悲しさや寂しさが堰を切ったかのように胸の中に渦巻いていました。
上司は変人中の変人で、肩こり・腰痛・頭痛・ダルいといった感覚がわからないような人間で、痛みに対しても鈍感でありタフと言うか、簡単に言うと身体が強い部類の人種です。
そんな上司が癌に伴う疼く痛さが全身に広がり、あまりの痛さに涙を流していたことがありました。
今回の入院は正直なところ遅すぎたのかもしれません。
常人であれば耐えられないような痛みが全身にあったのかもしれません。
痛がる上司を見ても何もしてあげることは出来ないし、猜疑心に蝕まれている上司との会話に嫌気がさしていたこともあり少なからず会話を避けていたような節もあったりと、我ながら、相も変わらず冷たい男だなと今更ながら反省してみたり。
上司はまだ死んだわけでもないのに、なんだか感傷的になっていたりもします。
居ればムカつくし、居なければ悪いことしたかなと思ってみたり、つくづくわがままで自分勝手なもんですね。
まとめ
と、言うわけでいよいよ来るところまで来たなと言った状況です。
今までの入院と違い、現在24時間ずーっと点滴を打ちっぱなしになっているらしく、LINEもなかなか既読にならないし、返信もほぼ来ないような感じなので上章に書いたグループホームの件だけどうしたものかと頭を悩ませています。
上司が亡くなっても私PATAのミッションとしては、やっと折り返し。
ここからのほうがより一層重要な内容にとりかかって行くことになっています。
まだまだ、ゴールは見えませんが一つの大きな節目はすぐ近くまで来ているといった雰囲気です。
さぁ、これからどうなっていくのやら…
それでは、最後までお付き合いありがとうございました!!
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