2022年の11月から始まったこの『上司とPATAの終活記録』ですが、遂に今回の第12回をもって完結となります!
お時間のある方は是非とも最初からご覧ください。
それでは、完結編スタートです!!
怒涛の掃除ラッシュ
前回の記事を投稿したのが2024年8月の頭だったわけですが、9月のグループホームへの引き渡しに向けて残り1か月を切ったこともあり、最後の追い込み掃除ラッシュを開始することにします。
上司宅はもともと『将来的にグループホームにしたい』というコンセプトのもとで建てられたため、一軒家ではあるものの二世帯住宅のような作りになっており、リビング×2、キッチン×2、お風呂×2、洗面所×3、トイレ×3と東京では考えられないような大きくて広いお家です。
これを掃除するのがまぁ大変なこと大変なこと…
こっちを熱心に掃除している隙にあっちが埃まみれ、あっちを掃除していると今度はこっちがの繰り返しで、やってもやっても終わることのない無限地獄です。
地域柄、水に含まれるカルキ成分が異常に多いらしく、水回りも気を抜くと一瞬で真っ白けになってしまいガビガビになる始末。
リビングはオシャレの象徴である吹き抜けです。
天井が高くこれまたオシャレに鎮座するシーリングファンの上には数ミリは積もっているであろう埃が…
と、まぁこんな具合に来る日も来る日も掃除を続けて、少しでもキレイな状態で引き渡しが出来るようにと頑張って掃除に明け暮れておりました。
慌てふためくグループホーム
そして、掃除と並行して行っていたのが娘さんと自宅の引継ぎについての細かい打合せです。
数か月前から、「僕は暇なんで今からやっておきたいことや準備が必要なものがあれば何でも言ってください!」とグループホーム側へ伝えていたもののこれといった反応はなく、8月も中旬を過ぎたあたりからわかりやすいほどにザワザワしだし、「あれをください!」「これをください!」「あれはどうなってますか?」などと、スター状態のマリオばりのテンパりを見せ、あろうことかこちら側を煽ってきます…
ヘタクソかwww
とは言え、日々の多忙な業務がある中で前もってどうこうするってのも難しいでしょうし、ましてやグループホームとしての別支社を運営するのも初めてのことでしょうし、みんながみんな初めてなので、しょうがないと言えばしょうがないのかもしれません。
いかんせん、ややこしいお願いを引き受けてくれただけでも感謝して余りある状況なわけでね。
そんなわけで、急な予定や突発的に自宅に訪問してくる頻度がグンと増え、かなりの振り回されっぷりの日々が続くことになっていきます。
上司の一周忌
そして、上司の一周忌です。
早かったような、途方もなく長かったような、上司が亡くなってからの一年が経過いたしました。
四十九日同様に、僕のような生前懇意にしていた上司と縁のある顔ぶれが集まり、滞りなく法要は無事に完了することができました。
終わりは始まり
と、バタバタの中ではありましたが、関係各位すべての皆さんのご尽力の元、晴れて2024年の9月1日付で、娘さんと上司宅は僕の手元を離れ引継ぎが無事に済み、ここに上司とPATAの終活が完了いたしました!!
実に1年と10か月もの期間がかかってしまいましたが、今は亡き上司との約束を果たすことができました。
細かく精査していくと手放しで120点だと言える内容ではないのですが、出来うる限りでのベストは尽くせたと思っています。
八戸を去る直前に上司と奥さんの眠るお墓を訪れ、墓石を拭きながらグッと来るものが溢れてしまいました。
わずか2年弱の出来事ではありますが、いろんなことがあって本当にしんどくて苦しくて、何度も冗談じゃないと心底ムカつくこともあって、でもやっとここまで辿り着くことが出来たんだなと。
上司は気に食わないと怒っていそうな気もしますが、それでも、いたずらっ子のような笑顔で「ご苦労さん!」と言ってくれているような気もします。
30年以上娘さんと暮らしていた奥さんにも、わずか2年弱の娘さんとの暮らしでピーピー文句を言っていた僕は「本当に大変だったと思います、一人でお疲れさまでした!」と尊敬の念を込めてしっかりとご挨拶。
そして、グループホームの職員さんにも最後の挨拶を行います。
「本当にお世話になりました。いろいろ有難うございました。そして、これからも益々お世話になりますので、引き続きよろしくお願いいたします!」
上司の終活としてここまでの形にするところまでがゴールではあるけれど、娘さんにとってはここからが人生の第二章としてのスタートです。
僕自身、これにてお役御免とはならずに、引き続き何かある際は上司の代わりに娘さんのサポートを行っていく形です。
実のところここまでが上司が僕に委ねた遺言なので、無茶苦茶な上司らしい頼みなのでお手伝いさせてもらうかなと。
最後に
ちなみに娘さんとの最後の挨拶はどんな感じだったかと言うと、
「○○ちゃん、これでPATAくんは東京に帰りますから、職員さんの言うことをしっかり聞いて、お利口さんに過ごすんだよ!」
「今までお世話になりました。次はお父さんの三回忌で会いましょう!」
みたいな感じでした。
次の瞬間には部屋に消えてるっていう想像通りの淡白なお別れでございました。
こっちがちょっとおセンチになっているのが恥ずかしくなってしまうぐらいのスーパードライですwww
と、言うわけで現在は東京の自宅にいるのですが、なんにもやる気が起こらない『燃え尽き症候群』真っ只中でございます。
冷静に考えると40歳を前にニートに逆戻りした危険なおじさんなわけで…
叶姉妹のような超絶セレブリティが目の前に現れて、「あら!なんて心の優しきダンディズムなの!養っちゃう!」みたいなことになりやしませんでしょうか?
それでは、ここまで読んでくれた数奇な僕と同じ優しさダンディのみなさま有難うございました!!
出版社関係のみなさま是非書籍化のお声がけよろしくお願いします!!(←結構マジ)
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