葬儀業界に10年以上身を置いていた私PATA。
様々なお葬式をお手伝いする中で、亡くなられた方の人となりを知る大きな要素の一つに音楽というアイテムがありました。
クラシック、ジャズ、千の風になって、演歌、童謡、ミスチル、サザン、B’zと多岐に渡って故人の最期を彩る、その人らしいBGM。
職業病と言えば職業病ですが、自分に置き換えたときに「ここはやっぱりこだわっておきたい!」と。
そこで今回は、私PATAがチョイスする最期にふさわしい人となりがわかる最高の楽曲を紹介したいと思います。
それでは行ってみましょう!
戦士の休息/町田義人
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「お前何歳だよ!」とツッコミが入りそうですが、町田義人さんの戦士の休息です。
1978年に映画公開された高倉健さんと薬師丸ひろ子さん主演の『野生の証明』の主題歌です。
ちなみに映画自体はそんなに面白くはありません…
この曲に出会った経緯としましては、テレビ東京で放送されていた番組内で芸人の山口智充ことぐっさんが歌っていたのを聴いたところから始まります。
歌が上手過ぎてウケる謎の現象…
しかし、歌詞を見ると男(戦士)の矜持や哀愁が詰まりまくった名曲中の名曲。
そこからは我がテーマソングと言わんばかりに聴いて歌っての日々です。
『生まれて初めてつらいこんなにも別れが』
歌詞より一部抜粋
仕事に明け暮れる昭和の男に捧げたくなる最高の一曲です。
深夜高速/フラワーカンパニーズ
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お次はこちらです。
たまたま見ていた音楽番組に出演されていたのがきっかけです。
サビの部分に全てがギュッと凝縮されております。
『生きててよかった生きててよかった
生きててよかったそんな夜を探してる』歌詞より一部抜粋
最期の瞬間にこう思えるように、悔いのないように生きていきたいですな!
浅草キッド/ビートたけし
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Netflixにて劇団ひとりさんが監督されたことでも話題になりました、ビートたけしさんの名曲浅草キッドです。
売れない芸人の哀愁と悲しみが詰まった素晴らしい名曲です。
福山雅治さんや竹原ピストルさんなどの様々なアーティストがカバーされています。
『夢はすてたと言わないで他にあてなき2人なのに
夢はすてたと言わないで他に道なき2人なのに』歌詞より一部抜粋
たけしさんのヘタな歌が逆に泣けるんです。
夢はすてたと言わないで…
泣けるよな…
GOING GOING HOME/H Jungle with t
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お笑い界のカリスマ浜田雅功さんと小室哲哉さんの最強コラボユニット、H Jungle with tのGOING GOING HOMEです。
TKサウンド全盛期の当時はヨダレもんの組み合わせだったように思います。
1stシングルの『WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーブメント』より断然こっち派です。
地元の友達とカラオケへ行くと最後はこの曲でお開きになるのが定番です。
特別歌詞が良いとかそんなことではないんですが、懐かしさや郷愁感漂う雰囲気がたまらなく心地良いんですね。
地元での楽しい思い出とリンクする感覚です。
時代おくれ/河島英五
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続いては河島英五さんの『時代おくれ』です。
この曲は私PATAの大好きな志村けんさんが歌っていたことで知った名曲です。
お酒を飲まない私PATAですが、お酒を飲めたらもっとダンディな男になっていたはず…
『時代おくれの男になりたい』と歌う志村けんさんの姿がいぶし銀でカッコ良いんですよ。
自分の芸に飽きることなくやり続けるコント師の姿が歌と重なって染み入ります。
さらば恋人/堺正章
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お次は堺正章さんの名曲さらば恋人です。
今では、ミスターかくし芸でもなくカラオケ番組の「何点だ!?何点だ!?何点だ!?」のおじさんですね。
私PATAは生まれてくるのがどうやら遅かったらしく、この時代のグループサウンズや歌謡曲がめちゃくちゃ好きなんです。
堺先生の声が非常に耳心地が良く聴いていて癒されます。
恋人に向けた歌ですが、最期に流したい一曲として選ばさせていただきました。
『ふるさとへ帰る地図は涙の海に捨てて行こう
悪いのは僕のほうさ君じゃない』歌詞から一部抜粋
昭和の男っぽいのに優しくて、歌詞も非常に魅力的です。
スローバラード/RCサクセション
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お次はRCサクセションのスローバラードです。
こちらの曲は、大好きな奥田民生さんがカバーをしており見事ドハマり。
お得意の原曲以外から好きになったパターンです。
失礼ながら本人ver.よりこっちのほうが好きなぐらい…
奥田民生さんてズルいんですよね。
あの気怠そうな雰囲気からは想像もつかないほどのパワフルボイスと声量。
チャンカワイもびっくりの「惚れてまうやろー!」のリアル版です。
マジでカッコ良すぎます。
そして、忌野清志郎さんの楽曲の素晴らしさです。
このピアノと管楽器の織り成す美しさ。
歌詞の中のストーリーも短編映画のような青臭さがたまんない。
少年時代/井上陽水
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お次は井上陽水さんの少年時代です。
この曲は毎年夏になったら聴きたくなる名曲ですね。
陽水さんの声は特徴的な唯一無二の陽水ボイスです。
歳を重ねるごとに味がわかりドンドンと好きになっていく不思議なアーティストです。
この曲は大好きだった友達のお母さんがカラオケで歌っていた思い出深い一曲です。
40歳の頃に若くして亡くなってしまったので、今は聴くことは出来ませんが今も変わらず色褪せません。
懐かしくもありちょっと寂しくなる、名曲です。
追憶のライラック/東京スカパラダイスオーケストラ
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お次は東京スカパラダイスオーケストラの追憶のライラックです。
ゲストボーカルにハナレグミの永積タカシさんを迎えた一曲です。
少し鼻にかかった独特の歌声とスカのウンチャウンチャのリズムが最高です。
スカパラの中ではわりとイケイケの楽曲が好みのほうですが、この曲は別腹扱い。
なんか泣きそうになるんですね。
『寂しいときだけそばにいてくれ』とわがままな僕を抱き締めて
優しく笑った君を思い出し涙を流していた歌詞より一部抜粋
私PATAこんな経験した事ないはずなんですけどね…
HURRY GO ROUND/hide
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最後はhideのHURRY GO ROUNDです。
やっぱりこれになっちゃいますね。
ヘンな言い回しになりますが、死ぬってことにさえも影響を与えてしまうほどのカリスマ性とカッコ良さがhideにはあるのかなと。
当時は間違いなく悲しかったんですが、ちょっと心のどこかで「やっぱりこれもひっくるめてROCKだしカッコ良いよな」と思ってしまう部分も否めなかったような気がします。
生き溺れてもまた春に会いましょう
春に会いましょう
春に会いましょう歌詞より一部抜粋
この春に会いましょうが悲しくて儚くて、でもどこかカッコ良くて。
キャラクター性も生き様も全く次元が違うのは重々承知の上で、やっぱり憧れちゃうんだよなー。
まとめ
10曲を紹介いたしました。
「お前何歳だよ!」的なツッコミがありそうですが、正真正銘の37歳です。
まだまだお気に入りの楽曲はたくさんありますが、厳正なる選択の上で決めさせていただいております。
気付けば野郎臭いチョイスばかりに偏ってしまいました…
女性の名曲や洋楽の名曲もあるので、またの機会にそちらは紹介して行きたいと思います。
皆さんも自分のお葬式で流す最高の楽曲を考えて、脳内プロデュースをしてみてください。
「この曲であいつは泣くな!」とか考えると面白いし自分っぽい演出が思い浮かぶかもしれません。
私PATAの万が一の際には、iPhoneの中にこれら10曲が入ったプレイリストがあるのでそれをお葬式のBGMにしてください。
それでは最後までお付き合いありがとうございました!!
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