ザ・ドリフターズのメンバーである『高木ブーさん』がこの度、書籍を出版いたしました。
自伝的エッセイその名も『アロハ 90歳の僕 ゆっくり、のんびり生きましょう』です!
90歳にして現役バリバリに活躍されているお姿に興奮を隠せません。
ちなみに過去に出版されている書籍はこちらです。
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それでは、さっそくレビューを書いていきたいと思います。
ご覧ください!
プロフィール
まずは『高木ブーさん』の簡単なプロフィールからご紹介して参りましょう。
1933年3月8日に東京都豊島区にて生まれました。
お兄さんから15歳の誕生日プレゼントにウクレレを貰い、それ以後音楽への道を志すきっかけとなったようです。
本名は『高木友之助(たかぎとものすけ)』ですが、プロのミュージシャンとして活動する際に、自ら芸名として『高木智之(たかぎともゆき)』と名付けます。
様々なバンドを経たのちに、いかりや長介さんからの誘いを受けて『ザ・ドリフターズ』へ正式加入。
当時の渡辺プロダクションの大先輩にあたる『ハナ肇さん』より、体型から着想を得たであろう『高木ブー』の芸名を貰います。
それ以降の活躍は皆様ご存知の通り、国民的な大活躍を果たし日本のお笑いグループとして駆け上がっていくのであります。
最近では可愛いタッチで描かれた画集を発表したり、ウクレレ奏者としてのミュージシャン活動を精力的に行っていらっしゃいます。
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『じゃないほう』じゃない!
ザ・ドリフターズと言えば、『志村けんさん・加藤茶さん』の超大ボケの2人がいるので陰に隠れてしまい、『じゃないほう』認定されてしまいがちですが、何を隠そう『高木ブーさん』も圧倒的普通担当として欠かせない存在です。
あえて言わせてもらうまでもないのですが、『ネタフリ』があってからの『オチ』が笑いの大原則。
『高木ブーさん』のフリがあってこその笑いが大きいわけです。
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私PATAはドリフの代名詞である『8時だョ!全員集合』はリアルタイム世代ではないので、どちらかと言うと『ドリフ大爆笑』世代にあたるのですが、その中でも高木ブーさんが大オチをつとめた、ヤ〇ザのサウナコントが大好きです。
フリではなく完全な大オチです。
何度見ても笑ってしまいます。
ブーさん怖過ぎwww
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他にも『ドリフ大爆笑』の中のコントで有名なものと言えば『雷様』です。
ブーさんが愚痴をこぼし、それに対して長さんがたしなめたりやらせてみたりする内容です。
特段の爆笑ポイントがあるわけではありませんが、長さん・仲本さん・ブーさんのまったりとした雰囲気がたまりません。
オチには座っている雲が斜めに傾いて終わる。
緩くて良いコントです!
メンバーへの思い
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本書『アロハ 90歳の僕 ゆっくり、のんびり生きましょう』の冒頭は、ザ・ドリフターズメンバーへの思いからスタートします。
2000年2月9日に亡くなった荒井注さんへの思い。
2004年3月20日に亡くなった3代目リーダーいかりや長介さんへの思い。
2020年3月29日に亡くなった志村けんさんへの思い。
2022年10月19日に亡くなった仲本工事さんへの思い。
そして、加藤茶さんへの思い。
ドリフ加入当時のエピソードや人となりを交えて、優しくも面白おかしく記してくれています。
意外だったこととしては、いかりや長介さんとの関係性です。
年齢的に近かったこともあり家族ぐるみでの付き合いや、一緒に旅行へ行ったこともあったそうです。
一視聴者的には、いつも長さんに叱られているようなイメージだったので意外な感じがしてしまいました。
他にも、志村けんさんの3回忌のお話、仲本工事さんの抜群の歌唱力についてのお話、加藤茶さんのドラムについてのお話など、いままで世に出ていなかったエピソードを沢山披露してくれています。
ウクレレと家族について
全員集合が終了したのち、ピンの初仕事として『ウクレレ奏者 高木ブー』としての仕事が入ります。
久しぶりに大勢の客前で歌って演奏するハワイアンが気持ちよく、「自分にはウクレレという相棒がいてくれて本当に良かったな」という記述がされています。
また、「ミュージシャンを目指すきっかけになったウクレレに出会っていなければドリフへ入ることもなった」とも。
役者として舞台の仕事をしていた1994年に、最愛の奥様が50代の若さで亡くなってしまいます。
ブーさんは酷く落ち込み、精神的にも辛い日々を過ごすことに。
そんな折に、見かねて心配した学生時代のバンド仲間から「また一緒にハワイアンやろうよ」と声がかかります。
その活動を知ったレーベルのプロデューサーがブーさんへ声をかけ、CDの発売へとトントン拍子に話が進んで行きます。
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それ以降、本格的にウクレレ奏者としての活動を行っていきます。
他にも、2021年11月18日にはももいろクローバーZと行う『もリフの時間』によるコンサートで、ビートルズの前座で演奏した『Long Tall Sally』を55年の時を経て日本武道館で再び演奏し、日本武道館出演者の最高齢記録(当時88歳)を更新したときの喜びも語られております。
また、家族についての感謝も多く記されており、前述した奥様を筆頭に、娘さん、娘さんの旦那、お孫さんとの家族仲が非常によく『チーム高木ブー』としての団結力や絆は相当なものと言えそうです。
現在娘さんは、ブーさんのマネージャーをつとめられており、その敏腕を奮っていらっしゃいます。
本書『アロハ 90歳の僕 ゆっくり、のんびり生きましょう』の表紙に使われている写真は、お孫さんが撮影した写真を使用されているとのことで、おじいちゃんとしてデレデレのブーさんが垣間見えます。
まとめ
31歳でザ・ドリフターズに加入されて以降、およそ60年のキャリアを駆け足で掻い摘んで参りましたが、到底書ききれるわけもなく…
他にもコントでの役回りについてのエピソードなど、ブーさんならではの『ゆっくり』とした立ち位置が非常に心地よく描かれています。
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ぜひとも流れに身を任せたブーさんの歴史を体感してみてください。
それでは、最後までお付き合いありがとうございました!!
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