投資家になってラクして儲けたい!
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そんなスケベ根性がある方にはこちらの藤本茂さんの著書『87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え』をぜひ読んでいただきたいと思います。
詳細をまとめましたので、ご覧ください!
著者プロフィール
【名前】藤本茂(ふじもとしげる)
【生年月日】1936年4月2日
※実際は同年3月28日生まれだが『早生まれは不利』との当時の時代背景により戸籍上は上記になっている
【出身】兵庫県高砂市阿弥陀町
【職歴】19歳でペットショップ店員、20歳で独立しペットショップ経営、35歳前後でペットショップ売却後、雀荘経営、50歳前後で雀荘を売却し専業トレーダーの道へ進む
ざっくり要約するとこんな感じです!
投資自体は、19歳のペットショップの店員時代にお客さんにいた証券会社の方と仲良くなっていくうちに興味が湧き『早川電機(現シャープ)』、『日本石油(現ENEOSホールディングス)』、『大隈鐡工所(現オークマ)』の株を購入されたそうです。
その後の投資家としてのキャリアは専業トレーダーになる以前は、我々凡人が行うのと同じような『余裕資金の範囲内で適度に』程度だったご様子。
自信と努力と根拠と向上心
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こちらの『87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え』読了後の感想として一番に出てくるのは「おじいちゃん株好き過ぎるなー!」に尽きます。
『好きこそものの上手なれ』ではありませんが、生活の9割は株のことだけを考えて暮らしているといっても過言じゃありません。
冒頭に書いた『ラクして儲けたい』とはあまりにもかけ離れたクレイジーっぷりの狂気を感じます。
読んでいて端々に感じられる自身や負けん気も、好きがゆえに努力でこれまでに積み上げてきた根拠の賜物なんだろうなと。
意外だった点は、常時80銘柄ほどの株を取り扱うなかで損失を抱えてしまった株を『損切り(※損失を確定させること)』せずに『塩漬け(※損失を確定させずに保有し続けること)』にしていることでしょうか。
この手の投資教則本の中では、もっともご法度とされている状況です。
本書の中にも記述がありますが、デイトレードが前提であったにせよ企業の増収増益や発展があってこその『買い』というジャッジを自分でくだしたうえでの損失だから、あまり気にしないということのようです。
かなり負けず嫌いの側面が反映されているように感じますが、実際に資産を増やし続けてきた実績のあるシゲル御大なわけで…
これを素人が真似をした日には恐ろしくて目も当てられないことになってしまうでしょう。
他にも人間臭い昭和気質な側面も多く見受けられます。
年金機構や大口を取り扱うファンドのような機関投資家へのバチバチ感も面白いです。
資産18億円に対して「まだまだ0の桁が2つ少ない」と言っていたかと思いきや、ファンドで働く人間や投資関連のジャーナリストたちよりも自分のほうが経験値は上だから「信用しないし勝てる」と粋がってみたりと、謙虚だけど現役バリバリの尖りも魅力的です。
傍から見れば個人投資家として成功しているわけですが、シゲルおじいちゃんとしては「自分はまだまだこんなもんじゃない!」ということなんでしょうね。
実際に配当金だけで3000万円ほどの収入があるにも関わらず、未だに高みを目指すその姿はまさに職人の領域かもしれません。
ライフスタイル
そんな株に取りつかれてしまったシゲルおじいちゃんの1日のタイムスケジュールも本書冒頭に記載されています。
2:00・・・起床、コーヒーを飲む/マーケット・経済専門チャンネル「日経CNBC」をつける/米国株式市場をチェック
4:00・・・日本経済新聞を読む
4:20・・・昨日の取引をチェック
5:00・・・(米国サマータイムでは)米国先物取引終了
6:00・・・日本先物取引をチェック/朝食
7:00・・・散歩
8:00・・・板の気配値を確認
9:00・・・株式市場・前場開始
11:30・・・前場終了/取引履歴をノートに記帳
11:50・・・昼食
12:30・・・株式市場・後場開始
15:00・・・後場終了/取引履歴をノートに記帳/今日のトレードの反省
随時・・・軽食/入浴
20:00・・・就寝引用元:書籍『87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え』
どうですか、出来ますかこれ?
株式市場がある月曜日から金曜日まではほぼこの通りなのでしょう。
他にも朝食はマーマレードジャムを塗ったトーストと生ハムに決まっているんだとか。
なんとなくスティーブジョブス的な、選択肢をことごとく減らすみたいな思考なのかもしれませんね。
専門性が高い内容
本書『87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え』ですが、読むにあたって1点だけ注意点があるように感じています。
「87歳のおじいちゃんが書いた本でしょ?」と精神論や投資哲学なんかが中心かと思いきや、内容はしっかりとした専門性が確保されており、投資未経験の方が読む場合にはちょっとだけ難しいかもしれません。
四季報や世の中の経済を分析して投資につなげる『ファンダメンタル分析』や、チャートを用いて株価の動向を予測する『チャート分析』などについての記述も多くあり、慣れていないと少々しんどい可能性があります…
僕自身の投資経験で言うとこてんぱんにやられているFXがあったので、8割方は理解できるのですがFXとは似て非なるものなので、若干なんとなくになってしまう部分もあったような状況でした。
本書の中にも書かれていますが、読んで理解できる範囲には限りがあるのでまずは『自分のお金を実際に使って』見るよりも慣れろの精神で実践してみるのが一番かもしれません!
まとめ
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生涯現役を目指す現役トレーダー藤本茂さんの著書『87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え』を紹介して参りました。
ここ数年『新NISA』をはじめ『iDeCo』など将来への不安から投資へと興味や関心を持ち始める人が多くなってきています。
余裕資金かつ自己責任の範囲内で無理のないようにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
シゲルおじいちゃんの格言でお別れしたいと思います!
・損をしてもクヨクヨするな
・人よりもお金を稼ぎたいなら頭を使え
・勘と成功体験に頼るな引用元:書籍『87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え』
それでは、最後までお付き合いありがとうございました!!
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