放送作家として常に第一線で活躍されている『鈴木おさむさん』が、実に32年間も続けてこられた作家業を、2024年の3月をもって引退されるということを発表されました。
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そしてこちらの著書『仕事の辞め方』を出版し、そこに至るまでの詳細な経緯を綴られていらっしゃいます。
読了後の感想をまとめてみましたので、ぜひともご覧ください!
著者プロフィール
【名前】鈴木おさむ(本名:鈴木収)
【生年月日】1972年4月25日
【出身地】千葉県南房総市
【配偶者】森三中 大島美幸
【活動期間】放送作家として1991年~2024年3月末
【担当番組】SMAP×SMAP、めちゃイケ、笑っていいとも、いきなり黄金伝説など多数
【脚本】人にやさしく、極悪女王、ONE PIECE FILM Zなど多数
と、いった感じでございます!
作家としてトップオブトップのおさむさんなので、上記以外にも有名なテレビ番組やドラマに映画に舞台にと物凄く活躍されていらっしゃいました。
僕がうっかり勘違いをして芸人を志したころに、養成所の特別講師として来られたことも記憶に残っています!
森三中の大島さんと『交際0日婚』された時のエピソードも当時はめちゃくちゃ話題になっていたので印象に残っていますね。
芸人愛というか芸人へのリスペクトを感じるお人柄だと思います。
その最たる作品は原作をおさむさん、ウッチャンナンチャンの内村さんが監督、脚本をやられた『ボクたちの交換日記』ですかね。
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嗚咽が出るくらい泣いてしまったのを覚えていますwww
30代・40代に突き刺さる
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鈴木おさむさんの著書『仕事の辞め方』めちゃくちゃ名著です。
読んだ人の年齢やタイミングなど、様々な状況下によって沁みる度合いは変わる内容ではありますが、こちらの本を手に取ろうとしていたり、タイトルにグッと来る何かを感じている時点で必読必至だと思います!
読んだうえで辞める決断に至るのか、そのまま頑張るという決断に至るのかは人それぞれ。
日々の忙しさにかまけて言語化せずに薄っすらと閉じ込めていたモヤモヤが、明確に文章として読んだときに実感となり、自分ごととして頭の中をグルグルとかき回されることになるはずです。
ワクワクしない仕事をダラダラ続けるほど、人生は長くない!
引用元:『仕事の辞め方』
どうでしょうか?
全然ピンとこない人もいるかもしれませんが、僕はシンプル過ぎるこの一文にやられてしまいました。
一般的に世の中のほとんどの人は80歳を超えても元気に過ごされるわけですが、僕の勤めていた会社では当時38歳の同僚が突然死しています。
他にも70歳を目前に勇退し、「体の動くうちに奥さんと旅行を楽しむんだ!」と言っていた先輩が辞めた1週間後に亡くなってしまい、楽しみにしていた旅行で着るはずだった洋服に袖を通したのは冷たく狭い棺の中でした。
あまりにも極端な例ではありますが、事実は小説よりも時に残酷です。
おさむさん自身も先輩の死であったり、日々忙殺されていく時間の中でやりがいや達成感だけでは測れない歯がゆい焦燥感を募らせていたのだと思います。
『俯瞰』と『手放す』ことについて
本書『仕事の辞め方』の中では、上記に書いたような抽象的ではないおさむさん自身が実際に実践してこられた内容も多く綴られています。
その中でも特に印象深いのは、『俯瞰で見る』ことと『手放す』ことについてです。
まず『俯瞰で見る』ことについてですが、日々の自分の仕事っぷりを第三者的目線で観察することが重要だということです。
おさむさんは仕事の性質上、仕事を多く掛け持つため期日に追われて常にイライラした状態が続き、部下や後輩の失敗に対して寛容になれない場面があったりします。
そんなときは、ドローンを自分の頭上に飛ばし客観的に「ドラマなら今の俺って相当嫌な役じゃない?」のように考え、クールダウンし冷静さを取り戻すように心がけていたそうです。
仕事以外の人生でも5年、10年というスパンで俯瞰で自分を見た時に『主人公として面白い』かどうかをチェックするんだとか。
『面白くない』と感じた時に一番手っ取り早い解決方法は、人生の中でも中心にある『仕事を辞める』という結果だったみたいです。
そしてもう一つ、『手放す』ことについてです。
これが大人であればあるほど一番難しいかもしれませんね。
『お金(収入)』、『立場』、『信用』、『実績』、『キャリア』、『友人・知人』と様々なものを掴んでいるわけですが、おさむさんは諺を用いてこれらを解説してくれています。
道元禅師の『放てば手に満てり』を自分なりに咀嚼し、
「今は持っていない何かを手に入れたい時に、まずは、握りしめているものを手放さなければ、それを手に入れることは出来ない。
大事に何かを握っている、あるいは怖いから何かに摑まっている、そのぎゅっと閉じた手を思い切って開いて、手の中が空っぽになった時、その空いた手の中に、本当に大切なものが自然と満たされていく」引用元:『仕事の辞め方』171ページより一部抜粋
このように記されています。
耳が痛い思いです。
THE BLUE HEARTSの『夢』じゃありませんが、「あれも欲しい!これも欲しい!もっともっと欲しい!」ってどうしても考えがちですよね。
おさむさんほど生きてはいませんが、体感として手放したあとには新たな何かが手の中には握られているってのもわかります。
自分自身が何かを手放した先に何が手の中に滑り込んでくるのか、めちゃくちゃ不安でもあり楽しみであったりもします!
まとめ
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鈴木おさむさんの著書『仕事の辞め方』を読んで、僕自身相当前向きになれたように思います。
何を隠そうすでに仕事を辞めているんです!
本来であれば『生きるために仕事をする』はずが『仕事をするために生きている』ような状態がずっと続いており、「何か面白いことない?」、「(つまらないの反対の意味で)つまりたい!」とずっと言っていた僕ですが、辞めたことに対する後悔だけは微塵もありません。
ただ、その先がノープラン過ぎました…
絶賛迷子中でございますwww
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おさむさんの『仕事の辞め方』を読んで、辞めたことは間違っていなかったと確信に変わりましたが、今後の自分を俯瞰で見つめつつ、空っぽになってしまった手の中のものを頑張って見つけたいとスイッチが入った気がします!
僕のような悩める30代、40代のおじさんの参考になる素敵な一冊なのでぜひ読んで見て欲しいと思います。
それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました!!
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