絶賛爆売れ中のお笑いトリオ『ぱーてぃーちゃん』のイケメン枠である『すがちゃん最高No.1さん』が、幼少期の一風変わった家族のことや数奇な生い立ちなどを赤裸々に綴った著書『中1、一人暮らし、意外とバレない』を2024年4月26日にワニブックスより出版いたしました！！
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すがちゃん、信子、きょんちぃの三者三様の強烈な個性に心を鷲摑みにされていた私PATA。
これは読まずにはいられないということで早速GETし、届いたその日に読破したので読了後の感想をまとめていきたいと思います。
ネタバレもあるんだぜ！！（ぱーてぃーちゃんポーズをしながら読んでください）
それでは、ご覧ください。
プロフィール
引用元：お笑いナタリー
【芸名】すがちゃん最高No.1（本名：菅野直人）
【生年月日】1991年8月21日
【所属】ワタナベエンターテインメント（ワタナベコメディスクール19期生※信子ときょんちぃは24期生）
【出身】山形県山形市
【YouTube】ぱーてぃーちゃんの今夜はなにパ？
・2014年10月～2020年10月まで石原涼丞と『パーティーズ』として活動
・2021年4月に信子ときょんちぃが組む『エンぷレス』と合流し『ぱーてぃーちゃん』を結成
菅野家人物相関図
引用元：『中1、一人暮らし、意外とバレない』11ページ
本書『中1、一人暮らし、意外とバレない』を読むにあたって、菅野家のキャラクターの濃い家族を知っておくことが重要です。
3歳の頃にお母さんを亡くし、お爺ちゃん、お婆ちゃん、お父さん、お父さんの姉かっちゃん、すがちゃんの5人で暮らしていました。
結果的にはそこから、すがちゃんが一人暮らしになってしまうわけですが、その部分は本書を手に取っていただくことにして、この個性豊かな面々の特に面白く印象深かったエピソードを書いていきたいと思います。
菅野家に流れる呪われた血
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さぁここからは『中1、一人暮らし、意外とバレない』についての感想を書いていきたいと思います！
まずはタイトルにある『菅野家の呪われた血』についてですね。
すがちゃんがなぜあのようなナルシスト的なカッコつけマンになってしまったのか？ってことです。
著書の中ではそのエピソードが記されているのですが、お爺ちゃん→お父さん→すがちゃんへと代々と色濃く『カッコつけ』が呪いのように受け継がれているんだとか。
その中でも面白かったのはお爺ちゃん！
すがちゃん曰く、寡黙でおとなしくダンディズムなお爺ちゃん。
そんなお爺ちゃんと近所の中華料理屋に足しげく通ったある晩、お爺ちゃんが動きます。
その店で頼むメニューは毎度必ず『味噌なす野菜炒め定食』オンリーです。
そしてお爺ちゃんはここぞと覚悟を決めたように店員さんに「いつもの」と大勝負に打って出ます。
「ごめんなさい。いつものわからないです」
店員さんの口からは無常すぎる切り返しが…
その後のお爺ちゃんは恥ずかしそうに「あ…これぇ…」とメニューを指差していたそうです。
お爺ちゃんは孫のすがちゃんの前で大人のカッコ良さをビシッと見せたかったんでしょうね。
あまりにも可愛すぎるほっこりするエピソードでした！
お爺ちゃんが亡くなったあとにわかる、結ばれることのなかった女性との切ないエピソードにもグッときます…
グミに心を奪われたお婆ちゃん
お次は、相当にパンチの効いたお婆ちゃんについてです。
ある日すがちゃんが食べているグミを一つ貰ったお婆ちゃん。
あまりの美味しさに脳天を貫かれてしまい、菅野家の一か月の生活費をグミにフルベットしてしまう暴挙にでます。
食費をグミに消し飛ばされ、グミを使った創作料理にチャレンジするすがちゃんには気の毒さよりも、不思議なことに逞しさを感じてしまいます。
そんなお婆ちゃんは水道代の節約をクレイジーなまでに行うことをすがちゃんに強制してきます。
大便は3回に分けて流せ、お風呂は毎日入るななどです。
ある時、日頃から食事の際に鼻をつく異臭がすることに疑問を持ったすがちゃん。
食事が終わり台所で皿を洗っているであろうお婆ちゃんを何気なく観察していると、タレの付いた皿に水を少し入れお箸で混ぜる、そしてその水を躊躇なく飲み干す！！
そしてその後はと言うと、常軌を逸した衝撃的展開。
お皿をひたすら舐める、舐める、舐める、そして食器棚へと戻し完了…
食事中にすがちゃんが感じていた異臭の正体はお婆ちゃんの唾液が渇いたニオイ！！
これは、読みながら鳥肌が止まらなくなる強烈過ぎるエピソードでした。
いかん！このままではお婆ちゃんのことが嫌いになりそうという方に朗報です。
すがちゃんが「東京へ行く！」とお婆ちゃんに告げるも猛反対し怒鳴り散らすお婆ちゃん。
いよいよすがちゃんが上京する日、玄関にお婆ちゃんが見送りに来てティッシュの包みを渡します。
その中にはなんと『5万円』もの大金！
あのドケチで皿を舐めるお婆ちゃんが餞別を！
あまりにも高低差のある落差でグッと来てしまうエピソードでした。
菅野家唯一の良心
非常に真面目で、すがちゃんを含め菅野家の全てを支えていたであろうお父さんの姉かっちゃんについてです。
ここまでの通り家族がぶっ飛んでいたこともあり、かっちゃんのストレスは限界を迎え家を出て東京へ行こうとすがちゃんを誘います。
しかし、地元や友人が大好きだったすがちゃんは「いえ、大丈夫です。残ります」とまさかの敬語で塩対応。
その後結局、かっちゃんは東京へと単身行くのですが、のちに一人暮らしをすることになるすがちゃんの生活費の工面をしてくれることになります。
そんなかっちゃんが東京へ行く直前のエピソード。
「今日学校行かなくていいから」と柄にもない様子で、行きたいところがあるとすがちゃんを海の近くにある高級な温泉旅館へと誘うかっちゃん。
普段食べることの無いような美味しい食事や温泉を楽しんだ夜、かっちゃんと夜の散歩へと向かいます。
向かった先は海のある砂浜。
かっちゃんはすがちゃんの手を握り、ドンドンと海のほうへと向かい始めます。
そこで、すがちゃん。
「ははーん。行きたいところって天国ね、おもしれぇ。伏線回収じゃん」
海の中に顔までつかり、あわやといったタイミングでかっちゃんが我に返りなんとか浜辺へ帰還。
すがちゃんを強く抱きしめたかっちゃん。
この時のかっちゃんはそれほどまでに日々の暮らしに追い込まれていたということなんでしょう。
やっぱり、菅野家唯一の良心でしたね。
破天荒だけどどこか憎めないお父さん
ラストは欲望のままに人生を謳歌していたお父さんです！
生粋の女好きのようで、幼少期時代のすがちゃんをナンパするための小道具として使っていたようです。
女子大の外からボールを投げ入れすがちゃんに取りに行かせて、すがちゃんが大学生の女の子を引き連れ外へ出てきたところ、お礼を兼ねて声をかけるって作戦ですww
賢いクズですね。
そんな破天荒なお父さんですが、厳密な詳細は本人のみぞ知るところではありますが、すがちゃんがいる家庭以外にも家庭がある、腹違いの兄弟(子供)もいそう、ヘんな商売に手を出して借金がある、みたいなトッピング全部乗せみたいな人柄です。
すがちゃんが芸人になって以降、借金の保証人としてお父さんの名前を使っていたところお父さんの元へ連絡が入ってしまい、ある日ライブハウスにお父さんが乗り込んで来ることに。
すがちゃんはそこで初めて自分が芸人をしていたことをお父さんに知られてしまいます。
が、そこは破天荒なお父さん、当たり前のようなスピード感で受け入れ、それ以後「こいつ芸人なんだよ」と口説きたい女性のいる場面では、すがちゃんを引き連れナンパのきっかけにする日々が幕を開けます。
すがちゃんもお父さんへの気恥ずかしさが消え、バリバリにツッコんで良い関係を築いていきます。
ぱーてぃーちゃん結成後、本気で売れるために遊びをセーブし少々疎遠にはなっていたものの、久しぶりにお父さんからの連絡で飲み会に行くことにするすがちゃん。
飲み会の途中で席を立ち外に煙草を吸いに行くお父さん。
すると一緒にいた女性がすがちゃんに思いもよらない言葉をかけてきます。
「実は……あなたのお父さん、癌なの。すぐにでも病院に行った方がいい」
この時まですがちゃんはお父さんの病気のことを一切知らずにいたので当然驚きます。
女性の話を聞く限り状況はあまり芳しくないことがわかります。
そんなことは露知らず煙草を吸い終えたお父さんは上機嫌に戻ってきます。
その後、ぱーてぃーちゃんが年末のおもしろ荘でブレイクする5か月前に、お父さんは病に倒れこの世を去ってしまいます。
細かい詳細や当時のすがちゃんの心境などは本書『中1、一人暮らし、意外とバレない』をご覧いただくことにしますが、菅野家の呪い炸裂でお父さんは最後までめちゃくちゃにカッコをつけて死んでいくわけです。
ここに、すがちゃんとお父さんの二人にしかわからない愛情と言うか友情と言うか男としての教えのようなものを強く感じます。
すがちゃんの本にまさか泣かされてしまうとは思ってもいませんでしたが、ここはグッと込み上げてくるものがありました！
まとめ
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2024年4月26日の発売後怒涛の快進撃を見せており、すがちゃん最高No.1の著書『中1、一人暮らし、意外とバレない』が早くも増刷することが決定いたしました！
Amazonでも芸人部門の売上1位を記録し、まさに最高No.1状態を記録しています。
内容的にもこのまま広がりを見せていけばドラマ化や映画化も期待できそうです。
ぱーてぃーちゃんと言えば、信子ときょんちぃのギャル二人に目が行きがちですが、真ん中のカッケェ男にも注目する時が来たかもしれませんね。
『中1、一人暮らし、意外とバレない』めちゃくちゃおすすめです！
ぜひお手に取っていただき菅野家の素敵な面々のエピソードを堪能してください。
それでは、最後までお付き合いありがとうございました！！
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